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ミャンマーヒスイがやって来た・・・哀しいヒスイとヒトの物語り

2017年10月31日 10時26分47秒 | ぬなかわヒスイ工房

糸魚川ヒスイとして流通していた大きな原石が、巡り巡って私の所にやって来た。

結晶が粗くヒビも多いので加工に向かないのだが、目を引くのは茶色くザラザラした皮と呼ばれる原石表面。

皮は180番くらいの耐水ペーパー並みの粗さ。

石目を観察して大ハンマーで大割り・・・結晶が粗い。


合法的な手段で入手できる糸魚川ヒスイは、河川や海岸で採集されたものに限定されるので、皮が摩耗してスベスベしているハズ。


皮が残っているのは鉱山掘りされたミャンマーヒスイの特徴だ。


初めてのミャンマーヒスイ加工で皮付の石笛を作ったが、もちろん非売品扱い。結晶具合や硬さはアルビタイトに似ていた。


ミャンマーヒスイが悪いのじゃなく、むしろ高品質のものは糸魚川産を凌駕する。

糸魚川ヒスイと偽って売買するヒトの料簡が問題。

哀しい現実だが、これも一つのヒスイとヒトの物語り。



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