天才イラストレーターの宮れいこ嬢から、素敵なプレゼントが届いた。
勾玉を下げた笹を肩にかつぐ童子は、わたしだと思う。
能のシテ方(主人公)が、笹を手に持つのは物狂い(狂乱状態)した女であるという約束があり、その型を「狂い笹」と呼ぶ。
笹に勾玉を下げているのはヒスイ加工に物狂いしているのであり、歩く童子姿なのは天真爛漫で純粋な気持ちでヒスイ加工に邁進しなさいというヌナカワ姫からのメッセージが、彼女に「降りてきた」絵であると受け取った( ´艸`)
彼女が「狂い笹」を知ってか知らずか、こんな絵を私のために描いてくれたのは、巫女的なインスピレーションに違いない。
(後で知らなかったと教えてもらったが、ホンモンの巫女イラストレーターの証しですな!)
こちらは印刷だが、ミントの葉っぱを自分でなく、犬に差し掛けている童子の絵からは、仏教的な捨身(しゃしん)の慈悲を感じる。
フキの葉っぱを傘にする童子の絵も、まさしく宮沢賢治の童話の挿絵のようだ。こちらも印刷。
筆ペンを持って紙に向かうと、自然と描きたいモノが「降りてくる」という彼女の絵には物語りがある。
石川梵さんの写真と同じ。
誰が観てもシットリ、シミジミ、ホッコリと優しい気持ちになる絵を、工房の目立つところに飾った。
加工を始めると鬼研磨ヤマダとなる私が、娑婆に戻ってくる黄泉比良坂(ヨモツヒラザカ・この世とあの世をつなぐ洞窟)の出入口が、この絵なのでR!
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