ここ最近、たて続けに糸魚川の財界人の重鎮から「どうやったらヒスイを高く売れるか?世界に売れるか?」という話を聞いたが、モノ消費やモノ人気を基本に据えた考え方は、ヒスイの枯渇に繋がっていくと憂慮している。
ある財界人は、糸魚川ヒスイは地味なので、貴金属と組み合わせて市場価値を高くした商品開発なども必要と唱えていたが、ダイヤモンドやルビー、サファイアといった宝石と比べて市場価値が劣るという発想が根底にあるのだろう。
糸魚川ヒスイには、それら宝石にはないオンリーワンの価値がある。
すなわち縄文以来続いた、ヒスイとヒトの物語である。
私はそれらに焦点を当てずして糸魚川ヒスイの魅力を語れないと思うし、歴史的存在としてのヒスイの評価は活用するほど増えていくと考える。
糸魚川ヒスイを巡る現状について、希少鉱物としての評価に偏重しており、ヒスイとヒトの物語りという視点が不足しているという私と、表現は違っても同じ見解を語るイローナさんの紹介記事が、今朝の糸魚川タイムズのトップを飾った。
電子版URLは下記
https://digital.j-times.jp/…/97017b3c-9b45-40c7-bcb8-661e17…
糸魚川の財界人にはヒスイを売るための仕掛け作りではなく、歴史的存在物としてのヒスイとヒトの物語りにも目を向けて頂きたいと切に願う。
記事中にある「語り部の存在が必要」という彼女の見解にまったく賛同するし、同志を増やすためならボランティアガイドは厭わない。