オランダの縄文女子イローナ先生を最初にご案内したのは、押上区に残る苫屋(漁師小屋)。
昔ながらに屋根の重石が残っており、ヒスイが再発見される以前はヒスイが重石や漬物石になっていたので、ヒスイとヒトの物語を知る上で貴重な民俗資料。
日本海を望む旧市役所址にそびえる奴奈川姫の銅像
奴奈川姫銅像から糸魚川駅北口に延びる「ヒスイ道路」は、観光客用に沿道にヒスイ原石や説明看板が並んでいるのだけど、イローナ先生は日曜日に関わらず誰も歩いていないことに驚いていた(笑)
糸魚川市街地の中心に位置する奴奈川神社は奴奈川姫を祀る由緒ある式内社だが、中世以降に天津神を祀る天津神社と併祀され、一の宮とも呼ばれ付近の地名にもなっているが、かって市内に点在していた複数の奴奈川神社の中心という意味が籠められているように思う。
夜はインバウンド・観光振興に意欲を燃やす糸魚川市民と懇談会。
オランダ人考古学者から観たヒスイとヒトの物語が、この夜参加した市民にどのような波紋を広げていくのか?
何かが動き出す予感はあるが、この種を大事に育てたい。