誰でもできるヒスイの簡易鑑定法をご紹介。
毎日新聞1月13日の記事
「麻生太郎副総理兼財務相は13日、地元・福岡県飯塚市で開いた国政報告会で、「2000年にわたって同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの王朝を保ち続けている国など世界中に日本しかない」と述べた、とある。
写真は朝日新聞電子版より・・・グーブログでは記事のURLを張り付けても文章や写真が表示できないので、申し訳ないけど写真転用。
中曾根康弘氏が総理の時に「日本は単一民族」と発言して炎上した時のことをよく覚えている。
学習しない人なのか、毎度の失言の度に撤回謝罪はしても確信しているのかのどちらですな。
アイヌだけでなく、沖縄は琉球民族だし、在日と呼ばれる朝鮮系日本人はどうなる?
私にしてもヌナカワ系日本人というアイデンティティを持つ男。
私は日本人の定義を文化や言語、出自に関係なく、単に日本国籍を持つ人と認識しているので、「日本人は大和民族・単一民族」と均質に塗り潰して欲しくない。
この考えは、作家の島尾敏夫さんの「日本列島に住む人々」という意味合いの「ヤポネシア」という造語を自分なりに解釈したもの。
ここ数年、一般人が気軽に江戸時代に算定され、明治以降の皇国史観、そして軍国主義のプロパガンダに利用された「神武皇紀」を使ったり、「統合」という言葉を使うことに、きな臭さを感じる。
統合なんかしないでバラバラでいいのだ。多種多様の共存が健全なのだと思う。
私が縄文文化を好きなのは「多様な共存」を感じるからだし、ヒスイも然り。
単結晶鉱物のダイヤモンドは最高の硬度を誇るが、結晶が均質ゆえにハンマーで叩くと簡単に砕け散ってしまう。
ところが多結晶鉱物の硬玉ヒスイは硬度こそダイヤモンドに劣るが、様々な鉱物ががっちりスクラムを組んでハンマーを跳ね返す。
あたかもラクビー日本代表、かって活躍していた時代のなでしこジャパンのようではないか。
硬玉ヒスイは日本列島に住む人々のアイデンティティを表すに相応しく、鉱物学会はよくぞ国石に選んでくれたものだと思う。
凸凹していていい。不均一なのがチカラになる。