【花と蝶2020秋】
秋の訪れとともに県内各地にフジバカマの花が咲き始め、そして渡り鳥ならぬ渡り蝶のアサギマダラがこのフジバカマを目指してたくさん飛んできました。
アサギマダラは、冬が終わり暖かくなる春になると北から南へ移動し、夏が近づいてくると涼しい北の方へ帰っていきます。夏が終わって涼しい秋になると、また北から南へ飛んで一年を通して行ったり来たり、遠くは台湾や香港など海外から何千キロも旅してくるものもあるとのことです。
徳島県でも、あちらこちらにアサギマダラがやって来ます。阿南市の加茂谷地区や羽ノ浦岩脇公園、徳島市植物園、鳴門ウチノ海総合公園などでもたくさんの舞い踊りが見られ、時には何百匹もの乱舞に出会うこともあるそうです。
個人のお宅でもフジバカマを栽培し、アサギマダラの訪問を待っているという話もよく耳にします。皆さんのお宅でもどうでしょう、フジバカマを育ててみませんか
この蝶が好む花としては、春は水前寺菜、秋はフジバカマ、アザミだそうです。野生のアザミが咲いているところにも飛んで来るかも知れませんね❗️
皆さんのご近所でもアサギマダラの飛来してきているとのニュースが流れているようでしたら、是非、観察に出かけてみてください。そして、こちらのブログへ投稿する写真も是非お送りくださるとありがたいです。
◎美馬市」2020年10月26日(美馬市:北岡重文さん提供)
私の働いている県西部美馬市の勤務先の花壇にも1頭だけですがアサギマダラがやってきました。
なかなか止まってくれず、撮影には大変苦労しました。
◎徳島市「あずり峠近辺」2020年10月21日(徳島市:竹内一郎さん提供)
アサギマダラ動画 https://www.youtube.com/watch?v=kDcbDcOOWe4
動画の中に卵を産みつけるキジョランらしきものがあったので、そこに飛んでいたかも・・・。
近くのあずり峠に散歩に出かけた際、アサギマダラに出会いました。
雄がフジバカマに寄ってくるのは、雌を呼び寄せるフェロモンを出すためにフジバカマ等のアルカノイド系の蜜が出る花を選んでいます。
アサギマダラはアザミの花も好きです。この時もアザミが満開でした。春は水前寺菜に集まってきます。
※以下の説明と写真は、花や昆虫等に詳しい阿南市の田中康夫さんからのレクチャー内容です。
この写真は「道の駅わじき」のキジョラン(手前の茶色い鉢)です。アサギマダラが卵を産む植物は、他にキョウチクトウ科のガガイモやオオカモメヅルもあります。
アサギマダラの卵です。今年の春に「道の駅わじき」で産卵したものです。
キョウチクトウ科の植物で茎や葉を切ると白い乳液見たいのが出ます。
これにはアルカノイド系の毒素があり、鳥などに食べられないようにしているようです。
アサギマダラの幼虫とキジョランの葉に産みつけられた卵です。
◎阿南市「羽ノ浦岩脇公園」2020年10月18日(阿南市:芳田悦子さん提供)
写真では5頭が2蜜(密集・密接)状態で写っています。
あなたにクイズです。この中の5頭を全部見つけられますか
◎那賀町「道の駅わじき」2020年10月16日(徳島市:藤原正義さん提供)
この橋を渡ったところに🦋この日は5頭が乱舞していました。
向かって右側ロープの内側のフジバカマの花に集まっていました。
花に密接。日によっては100頭以上の乱舞で超(蝶)密集状態になることもあるようです。
2頭だけの密接は大丈夫、なのでしょうか。
新しい生活様式について教えてあげたい。
これはオマケ。麦わらトンボも蝶の観察にやってきたようです。
2頭が戯れていますが、カップルでしょうか うらやましい。💕
◎鳴門市「天野家庭園」2020年10月13日(鳴門市:天野忠文さん提供)