【阿波の花手水さんぽ】
寺社参拝の折り、お参りの前にまず最初に向かうのは手を清める手水舎。そこにある手水鉢が、3年前にやってきた新型コロナウイルスによって使えなくなり水涸れしてカラカラ鉢になってしまいました。その頃、何処からともなく拡まってきたのが、手水鉢に水を張って花びらを浮かべ、カラフルに着飾って、参拝客の目と心を癒してくれる「花手水(はなてみず/はなちょうず)」というものです。
徳島では、「花手水」が今年で3年目を迎えましたが更に拡がりを見せ、今年は徳島県が音頭を取り「とくしま花手水めぐり」と題して2月5日~3月5日までの約1か月間イベントが開催されています。県内8ケ所の神社の手水舎で飾り付けがされ多くの参拝者が訪れるのを待ってくれています。8社以外にも従来から花や雛人形、キャラクターなどを手水舎の周りに設置している寺社もありますが、今回のイベントに参加している各神社の花は、徳島県産の花きを使用しているとのことです。
ここに掲載した「花手水」画像は、退職者の会会員で有志の方々にご協力を頂き現地へ赴き撮影をして来ていただいたものです。是非ご覧いただき、会員の皆さんの癒しになればと願っています。
このブログをご覧になられましたら、皆さんも一度、一か所でもどこかご近所の神社へ「花手水」を鑑賞に行かれてみてはいかがでしょうか![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
それでは、一か所ずつご紹介していきますのでご覧下さい。
✿眉山天神社(徳島市新町橋)<撮影:以西富士夫さん(徳島市)>
学問の神様と言われる菅原道真公が祀られており、県内外の受験生をはじめ多くの来訪者が訪れます。境内に座している「知恵の牛」は、さすればさするほど知恵がつくと言われておりご利益があります。
阿波おどり会館(眉山ロープーウェイ)に隣接し、徳島の夏の風物詩「阿波おどり」はこの神社の周りでも開催されています。
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学問の神様、菅原道真公の象
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こんな所にも花手水、躓かないようお気を付け遊ばせ ホッホッホッ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_s.gif)
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手水舎から境内前景を眺めました。正面が拝殿です。
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花が浮かべられている手水舎は、階段を登った左側にありました。
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✿大御和神社(徳島市国府町)<撮影:手塚広知さん(徳島市)>
徳島市国府町に鎮座する神社です。地元の人から府中宮(こうのみや)の呼び名で親しまれています。
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花手水だけでなく、カラフルな提灯が飾り付けられているのは珍しい。
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✿小倉八幡神社(徳島市八多町)<撮影:藤原正義さん(徳島市)>
徳島市南西部に位置する八多町にあります。小倉(おぐら)八幡神社といいます。
徳島市内最高峰の中津峰山や「八多五滝」などが有名なエリアで、徳島市内でも自然豊かな場所として知られています。
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小倉八幡神社は詳しい歴史は不明ですが、少なくとも500年以上の歴史がある神社で八多町・多家良町の氏神さまとして信仰されています。
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一基30段ほどの階段が3基あり、フーフーハーハーと拝殿のある境内まで上って行くと、古稀の足には大変堪える100段もありました。
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階段を上った境内左側には、たくさんの風車が風に吹かれて回っていました。
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2021年10月から試験的に花手水が設置され今に続いています。
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✿宇佐八幡神社(鳴門市撫養町)<撮影:天野忠文さん(鳴門市)>
1599年(慶長4年)に徳島藩祖である蜂須賀家正公によって招かれ、播磨国よりこの地に移住して塩田を開いた馬居七郎兵衛らの発願で、現在地に鎮座して社殿を大きくしました。同時に備前国の宇佐神宮の分霊を勧請して合祀し、宇佐八幡神社と名を改めました。
子宝祈願や安産祈願など女性に対するご加護が特にあらたかで、その神恩に感謝するため、例年10月13日に女性だけが参加できる徳島県の民俗文化財に指定されるお御供神事が執り行われています。
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新聞掲載の経済効果絶大です。参拝客が大勢来ていました。鯛みくじ、サイコロみくじなど人気のようでした。
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豪快な大判の花々がビッシリと散りばめられていました。
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✿立江八幡神社(小松島市立江町)<撮影:小川和人さん(小松島市)>
立江八幡神社にはかつて「静御前の衣かけの松」があったらしい。静御前は言わずと知れた源義経の愛妾。
義経が平家追討の際に静がここに参拝したと伝わっています。
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拝殿までは、少し長めの参道が続いていました。
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朱色の本殿は、まさに「八幡宮」といった由緒を感じました。
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ひな人形と早くも5月の兜飾りまで鎮座していました。
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色とりどりの花手水が浮かんでいます。生け花的な物もありました。ここだけでなく今年の干支のウサギさんを飾っている社が多いですね。
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長い枝に付いている花は梅でしょうか
桃でしょうか![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
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✿坂本八幡神社(勝浦郡勝浦町)<撮影:美馬則文さん(勝浦町)>
古くより「川を渡らず、石鳥居を七つくぐり、七つの御社を参拝すれば、中風にならない」という言い伝えがあります。
坂本八幡神社は、この条件を満たした参詣のできる全国でも数少ない神社の一つです。
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勝浦ビッグひな祭りと共に、まもなく始まる「おひな巡り」の準備も進みつつありました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ny_kimono_f.gif)
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おひなさまの里らしく、お内裏様とおひな様も飾られていました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s2_sum_yukata_r.gif)
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✿桑野天神社(阿南市桑野町)<撮影:田中康夫さん(阿南市)>
徳島市の眉山天神社と同じく天神さんなので菅原道真公をお祭りしており勉学の神様です。
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勉学の神様なので、姪っ子の高校受験をお願いしてきました。
(合掌)
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こちらが花手水舎です。
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色とりどりに散りばめられています。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s1_spr_sakura.gif)
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今回の花手水めぐりに参加している神社は、どことも「徳島県産の花きを使用しています」との表示がされています。
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ここの狛犬さんは、顔つきが少し違うようです。ライオンのようなたて髪が・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eto_tora.gif)
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✿日和佐八幡神社(海部郡美波町)<撮影 東根廣美さん(那賀町)>
秋祭りでは8台のちょうさ(太鼓屋台)が、うみがめの産卵で有名な大浜海岸へ勇壮に担ぎ出す徳島県随一のお祭りです。
また、二十歳前後の若い娘さん達が担ぐギャルみこしは、徳島県内ギャルみこしの先駆だと言われています。
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境内はとても広く、勇壮なイベントが催されることから秋祭りにはマスコミ取材が毎年やってきます。
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たくさんの絵馬が飾られていました。大切なお願いやお礼がいっぱい書かれていました。
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手水舎の袂にも鉢植えの花が飾られていました。
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徳島県産の花、シンビジウムとユリの花をフラワー装飾技能士の方が生けたそうです。
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「花手水」というより、これはむしろ「生け花」といえるのでは![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
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假屋崎省吾先生も来られたらビックリするかな
脇町まで来ていたので、日和佐まで指南に来てくれたのでしょうか
知らんけど・・・
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以上8社が「とくしま手水舎めぐり」の神社で、徳島県産花きで彩られています。
今回のイベントグループではありませんが、この8社以外でも下記の神社において「花手水」が設置されています。
✿蛭子神社(那賀郡那賀町)<撮影:岩川照代さん(那賀町)、田中康夫さん(阿南市)>
那賀町和食にある「ひるこ神社」といいます。夫婦杉と呼ばれて親しまれている樹齢1000年の2本の杉の巨木をはじめ、大クスやイヌマキなどの老樹が生えています。
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本殿前は、地元の氏子さんによってとてもきれいに清掃がされていました。
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神聖な境内の静寂と目を奪う花手水の美しさにとても癒されたひとときでした。
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今回の「花手水めぐり」には参加していない以下の神社でも独自に花手水の飾り付けがされており、参拝者の目の保養と心の癒しとなっています。季節に合わせ一時季のみ設置している寺社もあります。
その他の神社・寺院等で花手水の写真撮影をされれた方がいらっしゃいましたら、事務局:藤原幹事までご連絡いただき画像提供をよろしくお願い致します。
✿四所「ししょ」神社(徳島市福島2丁目)
✿住吉神社(徳島市住吉1丁目)
✿快「こころよし」神社(徳島市南佐古七番町)
✿王子神社(徳島市八万町)
✿平等寺(阿南市新野町)四国八十八か所霊場第22番
✿雲辺寺(三好市池田町)四国八十八か所霊場第66番
✿箸蔵寺(三好市池田町)四国別格二十霊場第15番