カフェオレ色の午後

見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる
大切な猫たちと過ごす大好きな時間

我が家の紹介に代えて 過去記事セレクト

 自分から車に乗って我が家へ来たリサは元気そうに見えたのに…

  2010年12月19日 足りなかった私の覚悟
  2010年12月25日 驚きの生命力

 子猫時代を外でひとり生きてきたリスの不器用な愛情表現

  2011年09月19日 私は狙われた
  2013年06月02日 うちはまるで“あやさん”ち

 お喋りライの戦場カメラマン&芸能リポーターシリーズ♪

  2013年11月17日 転職した戦場カメラマンだけど
  2014年01月09日 パパラッチにアシスタントまで

 仲良しレオ&レナの過去記事はただ今セレクト中

最後の週末

2008-09-20 10:46:56 | ミオへ
ほとんど何も食べられなくなったね。


風味が増すように温めた「焼きカツオ」も
指に付けて舐めさせていた栄養剤も
もう何も食べようとしなかった。


それなのにミオは部屋の中を歩き回っていた。

片方になった眼であちこちぶつかりながら
きついはずの体でフラフラしながら。

何かを探してるのか、どうしたいのか
全部の部屋を何度も歩いて回った。


      後日先生の話では
      リンパ腫が脳にまで影響を
      及ぼしていたのかも知れないとの事



そして奇妙な行動も。
それは水に対する興味なのか、なんなのか・・・

飲むわけでもなくただジッと見ていた。


考えてみるとミオは小さい時も良くそうしていたよね。


     


何を思ってたの?
何かを思い出してたの?




月曜日、仕事から戻るとミオの姿がなかった。
寝ていそうな所を何ヶ所か見たけどいない。
呼んでも返事がない。


わずかに動いているシッポが見えた。

ミオ!どうして?!
冷蔵庫の裏、壁との間に入り込んでいた。
8月の初め、クーラーは付けてても
そんな熱気のある所に入り込むなんて・・・

ダイニングテーブルやカウンターを動かさないと
私ではそこまで届かない。
大慌てで家具を動かして、冷蔵庫も前にずらして
ミオを出した。

ミオは、
ミオは苦しそうにハアハア息をしてた。

熱中症?
冷凍庫から保冷剤を出して体に当てた。
それよりも病院!

私はすっかり気が動転していた。



先生たちは冷静で速やかに
全力で治療してくれた。

いつもミオが点滴を受けていたケージの中は
扉がガラスに替えられ酸素が送られている。

呼吸を落ち着かせる為に麻酔で眠っていた。


いつもとは違う先生の険しい表情。

「今よりもいい状態で家に帰らせてあげられれば
 いいですが・・・  難しいかもしれません」

「・・・ ミオが 苦しみさえしなければ
 もう 仕方ないです・・・」


取り乱さないように
それだけ言うのがやっとだった。




お別れの幾晩か前

2008-09-19 10:03:14 | ミオへ
ミオ
今思い出せばあの夜、ずっと眠らずに見てたよね・・・



      体力的に抗癌剤が使えなくなり
      先生が言った通りステロイド剤の注射も徐々に効かなくなった。
      左頬内のリンパ腫は急速に進行した。
      左上の犬歯は根元から内側に向きを変え
      左眼は目頭から肉が盛り上がり始め
      1週間でほとんど塞がってしまった。




片方になった眼でずっと見てたよね。

ベッドに入って明かりを消せば眠る時間なんだと分かって
いつも一緒に眠ったのに。

「おやすみ ミオ」
あの夜はそう言ってもミオは隣で起きていた。

「ミオ、もう寝ようよ」
眼を閉じてしばらくして眼を開けると
じっと私の顔を見てた。

「寝るよ ミオ」
そして又しばらくして眼を開けても
やっぱりミオは眠らずにじっと見つめていた。


あの夜は何度眼を開けても同じ
いつまでも見てたよね。

まるで私の顔を
その片方になってしまった眼に焼き付けるかのように。
記憶の最後に残すかのように。


ミオ、分かってたの?

もうすぐ見られなくなるって
ミオには分かってた?

それとも・・・
何を考えてたの?

宮崎のお土産

2008-09-17 10:01:53 | お気楽なライ
会社の人から宮崎旅行のお土産をもらいました。


二日目は台風の影響でだったにも関わらず
観光地を回ったそうですが
どこも観光客だらけだったとか。

さすが東国原知事の宣伝効果はスゴい


     


と、良く似たイラストに感心していたが
ライくんには興味なし


     



さっさと立ち去り
食べるのが遅いレナちゃんのごはんを・・・


「ライくん取っちゃダメ

「ミャオ~ン


返事だけはいいんだから







怒られてばっかりのくせに

2008-09-16 10:07:19 | お気楽なライ
背中にケガをした野良猫だったライくんが
手術してしばらく入院して
そして初めて我が家に来た日の写真。


ここはどこ?ってする事もなく

先住の3匹に臆することもなく。
(逆に3匹が逃げてた)


まるでいつもそうしてるかのように
窓際のベンチに寝転んで寛いだ様子


だけどやっぱり子猫、
母猫が恋しかったんだね

夜寝る時になるとよく耳たぶを吸いに来た。
柔らかい感触と毛に埋もれた感じが
お母さんのお乳を思い出したのかな・・・


そんな7年前の癖なんてすっかり忘れてた。

どんどん大きくなって、
毎日元気で、イタズラばっかりしてて。

だからライくんが耳元に顔を近づけてきた時には
大声で起こすつもりなのかと思ってた。

かまって欲しかったんだね
子猫の時みたいに甘えたかったんだね

ミオが病気になってからはミオに係り切りで
最近はというと・・・ 
           


怒られるような事ばっかりしてるくせに
そんなところは敏感なんだから

ごめんねライくん。




平凡な休日に感じていた幸せ

2008-09-15 11:02:36 | ミオへ
台風の接近で夜中から降り始めたらしい雨。


       「ミオ、今日はお休みだからね」


雨の音で目が覚めても、ベッドの中でそう言うと
安心したようにまた眠ったよね。

こんなお天気では何もできないし・・・

時間を無駄に出来る休日の朝、
ささやかな贅沢。



       「起きようか?ミオ」


グズグズしながら二度目に目が覚めても
ミオは布団の中で不満そうにニャゴニャゴ言ってた。


       「ミオは寝ててもいいよ」


でも必ず一緒に起きたよね。
まだ眠りたそうな顔のまま。



予定のない休日。
ミオが隣にいてゆっくりと過ぎていく時間。

そんな何でもない瞬間なのに
穏やかな幸せを感じていた。


今日だってそんな休日なのにね。


ミオと一緒にお昼寝できない。
ケイタイ鳴ってるよ・・って起こしてくれない。
呼んでも、もう返事してくれない。


レナちゃんたちはそれぞれ好きな場所で寝てる。
レオもライくんもね。


あの頃と何も変わらない。

ミオが小さな骨壷に納まってしまってること以外はね・・・












留守番お願いね

2008-09-14 07:24:22 | 仲良しレオ&レナ
お休みに遠出するのは久し振りだけど
レオ、留守番よろしくね


ライくんがあんまり暴れないように見張ってて。

すぐにレナちゃんを押さえ込もうとするから
そんな時は怒っていいからね。
それから雨が降りそうだから
キッチンの窓は開けないで。


レオが一番年上になったから
頼りにしてるよ


明日もお休みだからさ
明日はどこも行かずに一緒にいるからね




黄色いバラとフリージアのお線香

2008-09-13 20:11:58 | ミオへ
ミオ、今日は黄色いバラにしたよ。


火曜日に買った白ユリも開いてきて
きれいでしょう?


それからお線香もまた選んできた。
今度はフリージアの香りだよ。

こうやって並べてみるとカラフルだね。
左から・・・


フリージア、白檀、カモミール、桜、菩提樹

ラベンダー、橙、ローズ、伽羅、白梅



来週の日曜日、ミオの四十九日だね。
早いね、もうそんなに経つなんて。


納骨とかの時期なんだろうけど
動かせないよ、枕の横から。

いつもミオが寝てたその場所から
まだ動かせない。


いいよね?ミオ
もうしばらくそのままで。




共通の記憶

2008-09-12 10:00:12 | ミオへ
ミオ、おうちに来た頃のこと覚えてる?


生まれてまだ3週間くらいだったから
哺乳ビンでミルク飲んだね。

昼間はベッドでおりこうにお留守番してた。
タオルケットの端っこには吸った後がたくさんあったけどね。



     



大きな耳と長いシッポ。
やんちゃで気が強くて、スクスク大きくなったね。

早くに親兄弟と離したから「甘咬み」を知らなくて
一緒に遊んでると痛かったよ。



     



目がまん丸だね。
アレカヤシの葉っぱで遊ぶのが好きで、飽きもせずいつも触ってた。



     



いたずらも大好きだった。
「こらっ!」って追いかけられるのが楽しくて
わざと何度もいたずらしてたよね。

ゴムの木に登って横の冷蔵庫に飛び乗って
配電盤を触ってるうちにブレーカーが落ちて
びっくりして大慌てする私がよほどおかしかったのか
それから度々やろうとしたよね。

仕方ないからあの時はゴムの木を移動したんだった・・・



        ミオと私の共通の記憶
      
        ミオと私が共有した時間

        時は止まってない

        記憶も消えない

           ・・・ そうだよね ミオ ・・・



最後にできること

2008-09-11 10:03:42 | ミオへ
ミオ、抗癌剤の治療はきつかったね。
副作用が辛かったよね。


先生がアメリカのウィスコンシン大学の治療プログラムを
説明してくれた時には
これで助かるんだと思った。

癌に完治はないけど
それでもまた元気になれるんだと思ってた。


5月、抗癌剤を打ち始めてだんだん食欲が落ちてきた。

6月半ば、ほとんど食べられなくなった。
   
    抗癌剤を中断して先ずは食欲を戻す為に
    昼間は病院で点滴をして過ごす毎日だったね。

    やっと少し食べられるようになったけど長くは続かなくて
    5Kg余りあった体重は3.1Kgまで減ってた。


7月、時間をかけてカルテを見ながら考えた後に先生は言った。

   「抗癌剤を続けるのは厳しいかもしれません
    どうしたいか良く考えてみて下さい」


考えても、考えても・・・
そんな事決められなかった。

続ければ食べられなくて
止めれば癌が進行して


また元気になれるって信じていたのに
そんな事受け入れられなかった。
だってどうやって死ぬかを考えるなんてできなかった。


少しでも長くミオと一緒にいたい。
もしかしたら奇跡的に治るかもしれない。
わずかでも可能性があるとしたら抗癌剤かも・・・


でも・・・


何も食べてないのに吐き気に苦しんでるミオを見てたら
たとえいくらか長く生きられたとしても
それがミオにとって苦痛でしかないならどうなんだろうって・・・


ミオにそんな苦痛を我慢させるより
自分が我慢しなきゃ
後少ししか一緒にいられない事を自分が我慢しないといけないって・・・

それが、14年間一緒に過ごしてくれたミオに
最後にしてあげられる事なんだって、自分に言い聞かせた。


大嫌いな病院に行くより
こうやってお気に入りのイルカのクッションにもたれて
お家で寝てた方が良かったよね。

ねぇ、ミオ・・・。





5時50分

2008-09-11 08:27:42 | お気楽なライ
いつも朝早く4時半とか5時に起こすライくんが
珍しく目覚ましの鳴る5時50分ちょい前に起こしてくれました。


だから今朝はおりこうさんでした
いっつもこうでないとねライくん



(ってたまたま偶然なんだろうと分かってる飼い主です