カフェオレ色の午後

見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる
大切な猫たちと過ごす大好きな時間

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お別れの幾晩か前

2008-09-19 10:03:14 | ミオへ
ミオ
今思い出せばあの夜、ずっと眠らずに見てたよね・・・



      体力的に抗癌剤が使えなくなり
      先生が言った通りステロイド剤の注射も徐々に効かなくなった。
      左頬内のリンパ腫は急速に進行した。
      左上の犬歯は根元から内側に向きを変え
      左眼は目頭から肉が盛り上がり始め
      1週間でほとんど塞がってしまった。




片方になった眼でずっと見てたよね。

ベッドに入って明かりを消せば眠る時間なんだと分かって
いつも一緒に眠ったのに。

「おやすみ ミオ」
あの夜はそう言ってもミオは隣で起きていた。

「ミオ、もう寝ようよ」
眼を閉じてしばらくして眼を開けると
じっと私の顔を見てた。

「寝るよ ミオ」
そして又しばらくして眼を開けても
やっぱりミオは眠らずにじっと見つめていた。


あの夜は何度眼を開けても同じ
いつまでも見てたよね。

まるで私の顔を
その片方になってしまった眼に焼き付けるかのように。
記憶の最後に残すかのように。


ミオ、分かってたの?

もうすぐ見られなくなるって
ミオには分かってた?

それとも・・・
何を考えてたの?