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りんごっこ劇場

どうせ一度っきりの人生,楽しまなくっちゃ!損々、
お酒に趣味に好きな事をして 我が老後まっ盛り! 花盛り!

桜木紫乃『裸の華』読みました

2022年09月18日 |  小説 読書

令和4年9月18日(日) 

 

 

三連休のど真ん中

朝10時を待たずして窓には雨しずくが、

 

晴耕雨読

桜木紫乃『裸の華』完読です。

 

あらすじ 

踊り一筋の40歳の ストリッパー・ノリカ

神奈川の小屋で骨折 膝から下にボルトを入れた。

新しい出発地は、スタート地点の札幌ススキノ

わけありバーテンダーと、性格の違うダンサー2人の4人

『ダンスシアター NORIKA』

 

たった20分のステージ

 

それぞれに秘密や過去はあるものの 

『ダンスシアターNORIKA』での10か月余りの人間模様が

素直に 潔く 気負いのない文章で語られています。

一気に読んだ1冊でした。

 

 

 


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桜庭一樹『荒野』読みました、

2022年09月05日 |  小説 読書

令和4年9月5日(月) 

 

 

お昼を待たずしてしとしと雨です。

晴耕雨読

区の図書館からお借りしていました

桜庭一樹『荒野』 完読。

初作家かと。

 

タイトルは『荒野』

特別なイメージをもって手にしたわけではないけれど、

小説の中の主人公の女の子の名前とは

 

大人との絡み合いを主にして読み続けるも

あくまでも 12歳から15歳までの少女『荒野』(こうや)の物語

北鎌倉の移ろいゆく季節の中で少女は大人になっていく

 

文中には、

うっそうと茂る緑に、北鎌倉の町が覆われていく。

夏は木々の葉を延ばし ぶあつい日差しで『荒野』たちを包んでいる。

 

北鎌倉の紅葉は夕方のほうがより激しく燃えている。

空まで同じ色に染まったように、夕日ともみじの小さな葉が 

暗い橙色に揺れて駅前の円覚寺の屋根を取り囲んでいる。

鎌倉街道は赤や黄色の落ち葉だらけで・・・

 

深まったかと思うと、

北から乾いた風に飛ばされてあっという間に舞台裏に消えていって、

お寺の境内で山茶花がポコポコと遠慮がちにピンクのつぼみを膨らみ始めたら、

冬はもう間近だ

 

などにも気に留めてみるも、

同じ年齢の子が読んだら どんな受け止め方をするのでしょうね。

 


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遠田潤子『冬雷』読みました。

2022年08月18日 |  小説 読書

令和4年8月18日(木) 

 

一日中 ポツポツ降ったり止んだりの雨で、

出かけるには 戸惑うお天気でした。

 

晴耕雨読

区の図書館からおかりしていました、

遠田潤子書「冬雷」完読いたしました。

初作家作品です。

 

いきなり女性の遺書からの始まりで

サスペンスを感じ 読み進みはしましたが

田舎の代々続く鷹匠と神社の話 

先祖代々鷹匠として伝統を守ってきた家に孤児院から養子として入って、

田舎のこれでもかの伝統に若者が振り回されるのだが・・・

見苦しいまでの人間模様が鮮明に綴られている

若者たちも、郷に入れば郷に従え  と、

 

我が家は二十日までお盆です。

幼心にも脳裏に焼き付けられた片田舎の風習が

よぎりました。

 


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峰里俊介『星降る虫』読みました

2022年07月16日 |  小説 読書

令和4年7月16日(土) 

 

晴耕雨読

区の図書館からお借りしました

峰里俊介『星降る虫』 光文社   完読 

 

読み進むにつれ

これがミステリー? ホラーそのものではと、

なんで手にしたのだろうの後悔と、手にしたのだからが葛藤

自分に言い聞かせて最後まで。

 

光を放つ虫の大群に襲われ 人間を巣食う虫

法医昆虫学捜査官玲子が 孤軍奮闘するのだが・・

リアルすぎて頭から離れない 

夢に出てきて うなされそうな描写がそこここに、

 

苦手分野そのものでしたよ。

 


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原田康子『聖母の鏡』読みました

2022年06月23日 |  小説 読書

令和4年6月23日(木) 

 

 

晴耕雨読  

区の図書館からお借りしました

原田康子『聖母の鏡』完読いたしました。

手にしたきっかけは 北海道関連の作家さんながら

一作も手にしたことがないからでした。

途中 苦手意識のある恋愛小説かと思いましたが、

自分の物差しの範疇として最後まで。

 

 

”女″

パートナーをそれぞれの理由で失い 償いようのない過去を胸に引きずり

望むはスペインでの客死だった。

彼との出会いと あの鏡のような泉に出会うまでは・・・、 

 

”男”

突然妻に去られ 独り帰郷したアンダルシアでオリーブ畑を守る

国際便敏腕トラック運転手

 

人生の男女の愛の形 微妙に揺れ動くさまが緻密

女が育った 釧路湿原を流れる川の蛇行にも似てか。

 

 


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