斬る!雑草魂

北京五輪なんかどーにでもなれっ

あちゃ~~~はやぶさ、手ぶらでお帰り?

2005-12-07 | 科学ネタ
愕然である。

探査機「はやぶさ」 試料採取は失敗の可能性大
 小惑星イトカワに着陸した探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は7日、11月26日の着陸時に表面での試料採取はできなかった可能性が高いと発表した。得られたデータの分析から、着陸の際、表面に撃ち込むべき金属球を発射した記録が確認されなかったためだ。宇宙機構は今月中旬に、はやぶさをイトカワの周辺から離れさせ、地球へ向かわせる方針だが、依然として姿勢制御が難しい状況が続いている。

 はやぶさから送られてきたデータを分析した結果、6日になって、11月26日に実施した2度目の着陸時、試料採取用の金属球を発射させるための火薬爆発を示すデータがないことがわかった。

 宇宙機構は、誤射を防ぐために発射機構を止める指令が、何らかの原因で着陸前に実行されていた可能性が高いとしている。ただし着陸後、はやぶさの電源が一度落ちた影響でデータが消えたことも考えられ、実際には発射された可能性もわずかながらあるという。着陸時に舞い上がった細かい砂が、自然と採取装置に入っている可能性も考えられるという。

 プロジェクトマネジャーの川口淳一郎教授は「8割方、発射されなかったという感触を持っている。大変ショックで、落胆以外の何物でもない」と話した。だが、惑星間航行の実験機として「はやぶさを地球に帰還させるという計画の意義は、まだ失われていない」とした。

 これまでは、26日に、採取装置の変形や発射の指令発信など、着陸に伴う一連の作業が順調に進んだことから、試料採取の成功は「ほぼ確実」としていた。

 はやぶさは現在、化学エンジンのジェット噴射が不良で、姿勢制御が難しい状況になっている。3日にはイオンエンジンのキセノンガスを噴射して姿勢を整えることにひとまず成功し、通信の一部を回復させた。

 宇宙機構は、機体の状況を少しずつ把握しながら、復旧の方策を探っている。当初、今月上旬としていた出発が中旬となることについては、「出発を遅らせると試料カプセルの回収条件は厳しくなるが、あくまで07年6月の地球帰還を目指したい」としている。
asahi.com【以上引用】--------------------------

エンジンや通信機のトラブルなど満身創痍で地球への帰途へと付くはずのはやぶさが、なんと目的の岩石採取に失敗し手ぶらで戻ってくるという衝撃的なニュースである。オイラにとっては耐震強度偽装マンション事件よりも半万倍衝撃的かつショックなニュースです。

以下は慰めと気休めです。

>だが、惑星間航行の実験機として「はやぶさを地球に帰還させるという計画の意義は、まだ失われていない」

無理に慰めないでくれ!

>はやぶさの電源が一度落ちた影響でデータが消えたことも考えられ、実際には発射された可能性もわずかながらある

どーせまた糠喜びさせる気だろ!

>着陸時に舞い上がった細かい砂が、自然と採取装置に入っている可能性も考えられるという

おおっ!なんと前向きな考え方。この言葉に最後の望みをつなげましょう。

まぁこれからは最悪の結果(結局地球にも戻れず)を覚悟して心の準備をおきましょう。
とは言え、これくらいで宇宙開発を後退させてはなりませんな。日本などは米露に比べれば発射回数も失敗回数も少なすぎるのだから。宇宙開発における国家戦略と手厚い予算配分を期待したい。

これから始まるであろう数百年数千年の宇宙時代からすればまだまだ各国横一線の状態と言ってもイイ。長い目で見れば挽回のチャンスは十分にあろう。オイラは持論として宇宙開発は共同開発よりも経済や軍事と同じく基本的には競争原理を働かすべきだと思う。かつての大航海時代がそうであったように各国切磋琢磨すれば自ずと前進すると思う。もっともそれには宇宙で利益を上げられる仕組み作りが必要かもしれないし、特に日本の場合世論の後押しも必要となってくる。

最近はまっていた「銀河鉄道999」の影響かな?宇宙ネタには敏感になってましたな。


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