○今、北海道では、支庁再編の正念場。なくなる支庁所在地の首長が道庁に乗り込んで、「支庁廃止反対」を陳情している。ある町の町長曰く「支庁がなくなれば町がなくなる」。その町では、公務員比率が15.6%。道内平均は12.3%。支庁職員は400人に上り町内では最大の事業所といった具合。
○国や自治体の財政状況の悪化で公務員の削減が大きくクローズアップされている。北海道は、全国平均(8.7%)を上回る公務員比率となっている。
○音威子府村は公務員比率が46.5%で全道一。上富良野町が45.2%で2位となっている。全道最低は、石狩市と上磯町の6.4%、苫小牧市は6.5%となっている。この3自治体のみが全国平均を下回る比率となっている。
○今まで、「官の大国」であった北海道。公務員の雇用さえ維持できなくなりつつ今、北海道はどんな道を歩むのだろうか?
○現状で公務員の削減は短期的には、間違いなく地域経済の打撃になるだろうが、構造改革を早めるという側面もある。苦境を逆手にとって浮上を狙う戦略を地域が早急に練って実行に移していくべきだろう。