ゑふでなゐ ♪ヽ(´▽`)/♪ えふでない 絵筆無い♪

日々は彷徨い 色々書いています。

新人のパートタイマーさん

2022-04-20 17:38:50 | 日記
以前いた会社で電話応対のパートさんの募集をかけて、

数人応募があり、面接して

課長は慣れた人のほうが良いのでは?に、

部長が若い女性のほうが良いとごり押しで20代の女性に決まった。

翌月にその女性が出社してきた。

説明は隣の席の女性社員がしていた。

若い女性らしいフワフワした服でツケマやネイルばっちりだった。

よく電話の来る職場だったので、説明をしているときも

沢山電話が来ていた。

1日目だからか、その日は彼女が電話に出ることがなかった。

2日目、10回目あたりに彼女は意を決したように電話を取った。

運悪く先生からの苦情だったようだ。

隣の社員が

「代わるから、まわして」

と小声で言うと、パートの女性はうなずきながら、

先ほどより大きな強めの声で

「今、社員と電話を代わりますが、あなたは何様ですか?

先ほど名前を聞くの忘れてしまって社員に名前言わなきゃならないんで」

一瞬のうちに社内がシーンとした。無音に感じた。

隣の女性社員が、その女性の電話をもぎ取るようにとって、

「大変申し訳ありません。お電話代わりました。」

平身低頭で電話の応対が繰り広げられた。

怒りの電話が30分ほど続いた。

電話が切れた後、社員の女性が、

「相手が苦情を伝えてきたときは、特に言葉を気を付けないと。」

と考えながら話をしようとすると、

「いきなり電話取り上げるのってそれのほうが失礼な気がするんですが。」

とパートの女性が切れた。

「私が別に失礼なこと言っていないのにひどいじゃないですか」

社員の女性が、

「いや、怒っている人に『何様ですか』は失礼だと思うし、

名前を聞きそびれても、電話を代わったら聞くチャンスが再度あるから

まわして、といったら、内線で私に回すとか指名された人に回すとか、

昨日説明したようにお願いしたかっただけなんですよ。

それと、昨日何回も伝えたのですが、苦情かもしれないと思ったら、

ゆっくりとあまり大きくない声で応対してくださいと伝えましたよね。」

そう話すと、パートの女性はいつの間にか荷物をまとめていて、

「帰ります」

というと帰ってしまった。

みんなあっけにとられていた。

翌日メールで「辞表」と書かれたものが送られてきたようで

それを聞いて、

「退職届じゃないんだって、辞表だって、2日で昇格したんだね。」

総務の人だけその後の手続きに奮闘したようだ。

それから数日の間は社内で「何様」が流行った。

いろんな人がいるよね。




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