Soulbop Special Edition Review

2010-03-04 | Music



 昨日は、Billboard Live Tokyoで行われた“Souibop Special Edition”のライブに行きました。今までに聴いてきたライブの中でも最高級な演奏を楽しめました
 今回は、そのライブの会場の模様と、Soulbopのメンバーの内、その演奏を楽しみにしていた人たちのことを書きます。
 トップの画像は演奏曲のリストです。最後の“Skunk”はアンコールです。
 
 東京ミッドタウンの中にある会場は、平日でしたが満席な状態、客層はちょっと高め、大人のライブの雰囲気です。
 演奏中は窓にカーテンが架かりますが、それ以外の時間は都心のビル群の夜景が楽しめます。

 お客は、それぞれお目当てのプレイヤーが居るのでしょうが、私もスタッフにSteve Lukather(Luke)とRobben Fordの立ち位置を聞いてみました。間にRandy BreckerBill Evansを挟み、二人は両端に分かれて立つとのことで、客席左手に座った私の席は、Lukeが正面に見える位置でした。ラッキーです彼との距離は5mほどでしょうか、彼の細かい表情までハッキリと見える位置です。

 「一回目は70分ほど演奏しましけど、ルカサーはノッてますよ
  スタッフがニッコリ笑って教えてくれました。この一言で気分も高まります。Billboard Live Tokyoのスタッフは、皆さんにこやかに、細やかに応対してくれます。ホテルのラウンジのような丁寧な接待ですが、ライブ会場らしくリラックスした雰囲気もあります。素晴らしいサービスを感じました。
 一部は70分ほどだったとのことですが、私が聴いた二部は80分を超える演奏でした。即興演奏もふんだんに行われましたから、演奏時間に差が出たのだと思います。
 Billboard Live Tokyoのライブ・フィーは、数千円から1万円程度です。有名なプレイヤーが出演し、それを間近で聴くことができ、さらに気持ちの良い接待を受けられるのに、この価格設定は格安でしょう。
 ディナーは数千円のコースもありますが、ドリンクだけでもOK、しかも会員になっていれば、一杯目のドリンク(種類は限定)は無料です。でもせっかくですから、飲み物を飲み、美味しいものをいただきながら音楽を堪能する方がお勧めです。
 
 演奏中以外は会場内の写真撮影もかまわないとのことです。愛用のカメラを持参しなかったことが悔やまれますが何枚か撮影しました。

 ベースのDarryl Jonesのアンプ類です。
 定番AmpegのSVTに“(たぶん)Lakeland”のジャズ・ベース・タイプを繋いで弾いていました。終始フロントマン四人の後ろに立ち、彼らを支えることに徹していました。柔らかいトーン、堅実な演奏で、ベーシストのスタンダードなスタイルのお手本のようなプレイでした。それでも眼光鋭い演奏中の彼の姿は、強烈な印象が残っています。

 Randy Breckerの足元にあったペダルです。BOSS製品が並んでいました。演奏中、彼のトランペットの音に大きな変化は聴かれなかったので、微妙な調整、使い方をしていたと思います。
 メンバー中、最高齢(65歳)の彼だけステージに椅子が用意されていました。時々座るものの、一日2回の演奏を5日間、更に日本の後は東南アジア各国を廻り再び日本に戻ってくる今月のスケジュールは、彼には大変なロードなのかもしれません。
 でも、一たびソロを任せられると、とても楽しそうに演奏していました。

 Steve Lukather(Luke)の足元のペダル類です。日本に着いてから調達したものばかりしょうか?国産製品が目立ちます。手元と足元で微妙な音量調整をして、Ernie Ballのヴォリューム・ペダルが大活躍していました。
 アンプは“Marshall JCM”(たぶんTSL100)で、手にするギターはMusicmanのシグネイチャー・モデル2本を交互に使っていました。
 Robben Fordとは対照的に、かなりヘヴィなロック色の強いトーンも聴かれました。Soulbopは、各メンバーが様々なジャンルの音楽に関わってきており、それぞれの背景がありますが、Lukeの役目は、ロック側からのアプローチをすることだったように感じられました。
 一昨年の自身のバンドのライブは、Lukeが若い頃に聴いていた音楽へのオマージュに聴こえましたが、今回はTOTO以降に重ねてきたキャリアの集大成のような演奏に感じました。とても現代的な感じです。
 Lukeが長尺のソロをとるとき、中央の二人、Randy BreckerとBill Evansは、目を閉じたり、テンポに合わせて体を動かしたりしていました。それは、まるで息子の演奏を楽しんでいるような父親のような姿です。

 Robben Fordの使用したアンプとペダル類です。思ったよりシンプルでした。
 アンプはFenderの“Deluxe Reverb”だと思います。ペダル類は、撮影位置からは残念ながら何を使っていたかはよく見えませんでした。
 Robben Fordは、終始ブロンド色のFender Telecasterを弾いていました。ブルースのフィールをたっぷりと感じさせるフレーズの数々で、そのトーンはクリーンな、王道の“Fender tone”を聴かせてくれました。ジャキジャキし過ぎず心地良い響き、とても贅沢な音色です。
 
 LukeとRobben Fordの二人は、ソロを任せようとする際のジェスチャーや、視線を交わしあったり、演奏中に盛んにコンタクトを取っていました。大きく異なるスタイルの二人が、触発し合って好対照な互いの魅力を最大限に引き出そうとしていたように見えました。
 
 演奏が終わり、私はステージの写真を撮っていたのですが、会場の出口付近にはRobben Ford、Randy Brecker、Bill Evans、Darryl Jonesが姿を見せ、お客さんと握手したり、一緒に写真を撮らせてくれたそうです。大きな会場では考えられない状態です。皆、フレンドリーだった様ですが、Darryl Jonesは、ステージ上の寡黙で厳しい表情とは大きく異なり、とても気さくでにこやかな振る舞いだったそうです。ステージの写真を撮れて良かったのですが、有名なプレイヤーと接する機会を得られなかったのはちょっと残念でした。
 Lukeの姿は無かったそうです。どこに行ったのでしょうか?かつてTOTOの大阪公演の後、市内のスナックで酔っ払ってギターを弾く彼の姿が目撃されたそうです。お酒好きかもしれません。Billboard Live Tokyoは東京ミッドタウンの中、六本木辺りののどこかのお店に繰り出したのかもしれません


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2 Comments

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本当によかったですね (コタローママ)
2010-03-04 22:57:47
本当によかったですね。
それに大好きなミュージシャンの間近のお席が取れたなんて。。最高

私も今日は自分の好きな音楽に浸れてご機嫌で帰宅しました。

機材だけでもすごいんですね。
ミュージシャンの皆様、六本木の夜を堪能されたのでしょうか

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コタローママさまへ (non_B)
2010-03-05 05:59:23
好きな音楽を楽しめた日は、気持ちが豊かになりますね♪

当日は満員になったビルボードですが、数日前までは、かなり残席がありました。
web上でしか告知されていないようでしたから、直前まで席を取りやすかったようです。

機材は、レンタルのものが多かったようですね。
ロック系の大きなステージを見慣れていた私にとっては、アンプ類は、小規模なスペースに見合った小ぶりな物をチョイスしているように見えました。

Steve LukatherのTwitterで発言を読むと、今回のSoulbopのライブは、本人たちも相当楽しんでいることが伺えます。
夜も楽しんでいるのではないでしょうか
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