Life in Tokuyo 129_不在者投票

2013-06-21 | Care Work



 今月23日は、東京都では都議会議員選挙があります。私が勤務する施設も東京都内にあり、施設入所者の皆さんも当然、投票する権利があります。

 しかし、入所者の皆さんは、身体上の理由や施設生活の制約などから、投票日に投票場に行くことは難しく、過去の様々な選挙でも<不在者投票>で投票を行っていただくのが通例になっています。その不在者投票も自治体が設けた場所では無く、私たちの施設内で行います。
 そして昨日、都議会議員選挙の不在者投票を、私と生活相談員が立会人となって行いました。

 不在者投票を行う方々は、事前に施設に対して『投票したい』と意思表示された方々です。私たちの施設は入所者60名ですが、その内、今回の選挙に『投票する』と意思表示された方は17名でした。入所者の方の中には、何らかの障がいからその意思表示ができない方も多数いらっしゃいます。『意外に多いな』というのが、初めて立会人になった私の感想です。

 17名の方々を、お一人かお二人ずつ食堂又は事務所内に設けた簡単な<投票場>に案内・誘導し、手続きを行います。 
 一般的な不在者投票と違うのは、投票用紙の他に、<投票用紙を入れる小封筒>と、更にその小封筒を入れる<本人署名入りの封筒>があることです。まずご本人の署名をいただき、投票用紙に候補者名を書いていただいた後に、立会人の私たちが封筒に入れて封をして預かります。
 そんな流れで行うのですが、17名の方々の投票は約1時間かかりました。握力が低下して上手く鉛筆を持てない方、選挙公報をじっくり読まれ、熟考を重ね候補者を決めるのに10分以上かける方、中には『あなたは誰に入れるの?』と、私に質問されてくる方もいらっしゃいました。そう聞かれても答えられないのが立会人です。いろいろな事情で投票はスムーズに進行しません。

 17名の方々は、それぞれに真面目に投票を行われたと思います。ほとんどの方が、今までの選挙は全て投票されてきた方々です。恐らく今度の都議会議員選挙も低投票率になってしまう可能性が高いでしょうが、昨日の不在者投票を行った入所者の方々の姿を見ると、選挙の大切さを改めて感じさせられました。

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 東京・多摩地区はここ数日、どんよりした曇りか雨の日が続いています。梅雨の最中という感じで、公園や民家の軒先に紫陽花が目立っています。


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