Life in Tokuyo 49 "Like a Rolling Stone..."

　昨夜の夜勤の業務の中で、また一つ恥ずかしい行動をしてしまいました。私はどうもそそっかしくて、業務中にあまり人に見せたくないような動作を起こしてしまいます

　それは夜勤中に数クールある１回目の「オムツ交換」の作業中でした。

　私たちの施設の建物は建築基準法上は二つの建物になっており、Ａ棟とＢ棟に分かれています。二つの建物は外観上は一つの建物に見えますが、その境にはちゃんと分かれ目があり、低い段差があります。普通の歩行にはなんら支障はないのですが、車椅子を自力で動かしてみると、そこで先に進めなくなってしまう入所者もいます。

　昨夜はＢ棟の作業を終えて、交換済みのオムツ（つまり汚物ですね）をＡ棟へ運ぶために台車を押して進んでいましたが、急ぐあまり、この段差のところで台車を躓かせてしまいました。
　台車の「蓋」は乗せてあるだけです。台車が転ぶということは、汚物を廊下にまき散らしてしまいかねません。焦りもあった私は、台車を庇って前のめりに倒れ込んで一回転してしまいました倒れ込むというより、柔道の「受け身」のような体勢でしょう。
　悪かったのはその場所が職員室の前だったことです入り口のドアの前で、金属音と重いモノが転がる音と共に転がっていく私の姿が丸見えだったようで、私が廊下で一回転する姿を数名の職員に目撃されました。
　同僚のみんなはヒドいです
　誰も私の体を気遣ってくれず、面白いモノを見れたと喜ぶばかり．．．
　夜勤のペアのＳさんだって笑いっぱなしで、見られなかったことが残念そうでした

　そんな同僚とは違い、優しいのは入所者のＯさんです。私の5ｍくらい後ろを車椅子で自走していらしており、一部始終を目撃されてました。立ち上がった私に、心配して優しい言葉をかけてくださり、翌朝も気遣ってくださっています
　怪我を負ったわけでもないから、同僚に笑いを提供できたと思えばよいですっ

　思い出したのは、高校時代の体育の授業で柔道を教わっていたことと、教えてくださったＹ先生のことです
　私の通った高校では、体育のＹ先生が柔道がお得意で、武道は柔道を生徒に教えていました。授業中、先生が技の見本を見せるときに、その技を受けるのは私の役割だったことが多かったのです。何度も技を受けていくうちに、自然ときれいな受け身ができるようになったようで、以前にも不意な交通事故を避けるときに無事にかわせたこともあります。今回の職場での転倒も転がり方が悪ければ怪我を負っていたかもしれません。

　私に「受け身」を教えてくださったＹ先生が、数年前に定年退職されたことは校報で知っていました。もうずいぶんとお会いしていません。現在は60代の中頃になられたはずです。お元気でいらっしゃるか気になりました。それと出来の悪かった私を可愛がってくださったことも思い出しました。
　先生は、不器用な私が怪我をしないように、事故に遭っても身を守れるように、きれいな「受け身」を教えてくださったような気がします

　今回の画像は昨夜のスタジオ・リハーサルの際の写真です。夜勤明けの私(右)と違ってギターのKは元気です