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nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

ノルウェーの首都オスロの郊外電車

2018-07-24 12:07:00 | ヨーロッパの鉄道
1990年のヨーロッパ旅行。デジタルアーカイブ第3弾
北欧ノルウェーの首都オスロの郊外電車についてです。

オスロ市内のフログネル公園を訪れました。彫刻家ヴィーゲランの作品が野外展示されていました。




近寄ってよく見ると人間がぎっしり積み重なっていて、ある意味異様です。

さて、公園を後にブラブラ歩いて行くとT-baneという郊外電車のターミナル駅に出くわしました。ガイドブックなどにはオスロの地下鉄と紹介されていますが、都心のごく一部の区間が地下を走っている以外は地上を走ります。郊外電車といったほうがぴったりきますね。

しばし待っていると色々な電車がやってきます。首都なのに1両の単行電車も登場し、田舎のローカル私鉄みたいでした。






次の訪問地はスキーのジャンプで世界的に有名なホルメンコレン。電車の系統を確認し、待っていたら、やってきたのは木造車両。何だか山小屋を思わせるクラシカルな電車でした。

ホルメンコレン駅で降りて、ジャンプ台を目指します。



かつて冬季オリンピックの競技場となったこともあるので、五輪マークが飾られていました。ジャンプ台の上までエレベータで上り、下を見下ろしましたが目がくらむようでした。

帰りも木造電車で都心に戻りました。


ノルウェーのディーゼル機関車

2018-07-22 23:41:00 | ヨーロッパの鉄道
ナルヴィクから南下しましたが、ボードーまでは鉄路がないので、小型機で移動。わずか40分でしたが、断崖絶壁や険しい山を越える有視界飛行でハラハラドキドキでした。

ボードー駅からは、再び列車の旅です。意外にも、ナルヴィクよりは立派な駅舎に驚きました。

ノルウェーの鉄道は電化が進んでいるのですが、このあたりは非電化単線で、ディーゼル機関車が客車や貨車を引っ張っていました。1990年当時は、メルクリンの鉄道模型でおなじみのアメリカン・スタイルの機関車が主力でした。とうとう会えたね!と感激しました。



アメリカン・スタイルでエンジンはアメリカ製だったかと思いますが、スウェーデンのNOHABとかいう会社で組み立てたもの。デンマークにも同形式の機関車がいました。

南からの列車が到着し、重連の機関車が切り離されて入換を行っていました。

広大な駅の構内には、凸形の入換機の姿もあったのでスナップしました。


発車後、2時間ほどで北極圏のモニュメント脇を通過。スウェーデンのものは看板でしたが、こちらは地球儀のようなモニュメントでした。

モイラーナという駅で何分か停車したので、ホームに降りて駅舎を撮影しました。

この駅かどうか忘れてしまいましたが、貨物列車と2回すれ違いました。1回は、新型機関車、もう1回はアメリカンスタイル機の重連でした。




10時間くらいの長旅の末、トロンハイムに到着。そこで夜行列車に乗り換えて、首都オスロに着いたのは、翌朝のこと。長い長いノルウェー縦断の鉄道旅でした。

北極圏への旅

2018-07-22 21:58:00 | ヨーロッパの鉄道
1983年から2009年まで、18回にわたってヨーロッパを旅しました。そのうち、1990年から2005年にかけての14回は、ポジで撮った写真が残っています。しかし、ケースに入ったまま眠っている状態で、年とともに劣化が進んでいるようです。このまま埋もれてしまってはもったいないので、思い切ってデジタル化をすることにしました。手作業では面倒なので、お金はかかりますが、ヨドバシカメラでS-DVD化の注文を出すことにして、少しづつDVDになって戻ってきています。すっかり忘れていた画像も多く、新たに旅をしたみたいな気分です。

このブログでも、その一部を公開したいと思います。まずは、1990年の旅行から。この夏は、初めてSAS(スカンジナヴィア航空)に乗り、スウェーデンの首都ストックホルムから旅が始まりました。市内を散策したあと、何日目か忘れましたけれど、北を目指して夜行列車「ノルドピーレン号」で旅立ちました。

夏の北欧は、夜行列車といっても白夜なので夜中まで陽が沈みません。車窓が楽しめるのです。
そのかわり寝不足で朝を迎えました。北極圏に入ります。

キルナで寝台車が切り離されたので、座席車に移動し、ノルウェーに入るとフィヨルドが見えてきました。山を越えて、終点ナルヴィクを目指します。

15時間くらいかかってナルヴィクに到着。西ヨーロッパ最北端の駅です。キルナで採掘された鉄鉱石を港まで運搬する貨物列車が頻繁に走っていました。

ローカル列車も見かけました。2両編成の古めかしい電車でした。


箱根のオリエント急行

2017-07-09 17:15:00 | ヨーロッパの鉄道
土曜日に妻と「箱根の休日」を楽しんできました。小田急ロマンスカーを箱根湯本で降りて、最初に向かったのは、仙石原にある箱根ラリック美術館。路線バスで25分かかりました。

ラリック美術館を訪問したのは、館内に本物の「オリエント急行の客車」が置いてあるからです。正確には、ヨーロッパの国際列車用寝台車を運営していたワゴン・リ社の車両でサロンカーとして使っていたもので、パリ~イスタンブール間の「オリエント急行」ではなく、もっぱらパリと南仏を結んでいた「コートダジュール急行」に用いられていた車両です。ただし、1988年にパリを出発してシベリア鉄道を駆け抜け、香港から航送されて来日した「オリエント急行」の編成に組み込まれていた由緒ある客車なので、俗に「オリエント急行」の車両と呼ばれているのです。豪華な車内の調度品をデザインしたのがガラス工芸作家ラリック氏だったので、引退後、この美術館に引き取られて公開されているというわけです。

この客車は、オリエント急行来日時に品川駅での展示イベントで見学していましたから、およそ30年ぶりの再会でした。長い編成の寝台車はすべて濃紺でしたから、1両だけクリームと青というツートンカラーの塗装は異彩を放っていました。今は1両だけの展示。ちょっと寂しいですが、本物との再会には感激しました。

車内へ入る前に、外観をじっくり観察していきます。まず、ドアの楕円形の窓がユニークです。しかし、なんと優雅な形なのでしょう。

車体の中央に誇らしげに飾られているのは、ワゴン・リのエンブレム。「北斗星」にも似たようなものが飾られていましたが、もちろん本家はこちら。風格があります。

サボ(行き先表示板)は、ヨーロッパの国際列車らしく有名な都市の名前が列挙されていますが、よく読むと、最後には東京、札幌、大阪、神戸とあります。1988年のイベント走行時の区間を表しているのです。


では、車内へ。サロンカーらしく、テーブルとゆったりした椅子が組み合わされています。

テーブルの上にランプが置いてありますが、ラリック氏のデザインしたものを復刻したそうです。壁の飾りもラリック氏がデザインしたもの。クラシカルな落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

週末限定1日20食の特製弁当(1200円)を購入すると車内のテーブル席で食べられるというので、2人分買って昼食にしたのですが、味はともかく雰囲気がちょっと場違いな感じ。やはり、フレンチのコース料理かケーキセットが似合うのですね。昔風の汽車弁当に付きものだったお茶まであって、???という感じでした。

とはいえ、ワゴン・リのサロンカーでくつろげたのは最高でした。いつか、ヨーロッパで動く「オリエント急行」に乗ってみたいものです。豪華列車が話題になっていますが、「ななつ星」でも「四季島」でも「瑞風」でもなく、「オリエント急行」が一番乗ってみたい列車です。

(追記)読者の方からコメントをいただきました。パリとイスタンブールを定期的に結んでいた「オリエント急行」は、とうの昔に廃止になっていますので、最後の乗ってみたい「オリエント急行」というのは、いわゆるクルーズトレインのVenice Simplon Orient Express(VSOE)のことで、運転区間もパリ~ヴェネツィア(ベニス)が中心となっています。詳しくは、こちら

ドイツの蒸気機関車01形118号機

2016-01-18 22:51:00 | ヨーロッパの鉄道
1月18日にこじつけて、ドイツの蒸気機関車01(ゼロイチ)形118号機の写真をまとめてみました。

118号機の本拠地フランクフルトの中央駅を出発するシーンです。

撮影したのは1999年。フランクフルトの南郊のローカル線を夏の週末のイベント運転で快走しました。




いずれも、カイルバッハという山中の小さな駅を通過する場面です。


イベント運転の終点エーベルバッハ駅からフランクフルトへ戻る列車の出発シーンです。

この2年後、妻とのハネムーンでドイツを旅行。フランクフルト中央駅で01に偶然再会。一日限りのライン河花火見物列車でした。指定券もないのにちゃっかり乗っちゃいました。今となっては楽しい思い出ですが、もう15年も前のことなんですね。