歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

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 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

生きるべきか滅びるべきか//それが問題なのです。

2017年08月16日 09時30分08秒 | 経済戦争
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月16日(水曜日)
        通巻第5394号  
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気がつけば40万人のチャイナタウンが出来ていた
  ベネズエラ暴動で、数万人が既に逃亡、中国は鉄道建設を放棄へ

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 ベネズエラの政情不安、超猛烈インフレ率が1600%、ブラジルなどへ海外移民、暴動の凶悪化。マオイスト国家=ベネズエラは末期的症状だ。

 日本のメディアはあまり採り上げないが、米国のメディアをみていると、ベネズエラ問題はキューバ問題同様に、強い関心があって、率直に言えば米国の地政学からすれば、北朝鮮より身近な危機です。

それもこれも原油代金暴落がもたらした悲劇だが、チャベス前大統領以来のポピュリズム政策の惨めな破綻、同時に強気強気とベネズエラ石油鉱区に果敢に投資し、鉄道建設もしていた中国の思惑が、ばっさりと外れた。

 気がつけば、ベネズエラの首都カラカスには40万人もの中国人コミュニティが出来上がっていた。
二十世紀初頭からの移民で、現地人と混血し地付きの人間となった中国人ファミリーも多い。そのうえに新移民が重なった。

 なにしろ中国開発銀行(CDB)一行だけでベネズエラに370億ドルを貸与した(ほかの中国の銀行を含めると、推計で450億ドル)。ベネズエラの債務は650億ドル。最大の債権者は中国、デフォルトをやらかすと最大の金融災禍が中国の金融界を襲うだろう。しかもデフォルトは時間の問題だ。

 経済沸騰の頃、ベネズエラ全土で不動産開発、ビルラッシュが続き、建機、健材、セメント、トラックなどを中国が輸出し、しかもカラカスの輸入業者は中国人ときている。

これらの華僑は集中的に広東省の珠海デルタに位置する開平、江門などからやって来た同郷人で、カラカスだけで五万人もいた。開平、江門は苦力時代から労働者輸出の本場として知られる。2016年にあらかたの華僑は広東へ逃げ帰った。

 中国が自慢の「新幹線」プロジェクトもベネズエラでも進んでいた。総額75億ドル、総延長462キロの鉄道建設だったが、2016年に放棄された。
 
ベネズエラの通貨は2007年に100ドル=4600ボリバスだった。いまは100ドルが800000、闇市では1200000だ。珈琲が一杯200000ボリバス。誰もが喫茶の愉しみを失った。

原油高騰時代、高価なワインショップを開店した華僑もいた。ウハウハ笑いの止まらなかった時代は終わった。治安は悪化し、暴徒は商店を襲い、品物をあらいざらい奪い、火をつけ、中国人とみたら殴りかかる暴徒もいる。カラカスから80キロ離れたマラケイ市ではことし六月に68の華僑の店が襲われた。


 ▲負の連鎖

 ベネズエラ政府は暴徒鎮圧のために、放水、催涙ガス装備の装甲車を中国から緊急に輸入したが、すでに暴動で40人以上が死んだあとだった。マドゥロ大統領は、強権発動に踏み切り、住民投票で強引に改憲に突き進み、思案維持のために独裁政治を敷いた。この非民主的な遣り方に米国は経済制裁強化で応じた。

 連鎖は広がっている。すでにニカラグア運河は中国企業が着工し、突然、資金繰りが悪くなって工事は中断されている。

 リビアでカダフィ政権が潰えたとき、中国人労働者36000名が逃げ帰った。100近い中国主導のプロジェクトは砂漠で置き去りにされ、後始末の交渉さえ始められていない。リビアは依然として無政府状態だ。

 同様にベネズエラの二の舞をやらかすのはアルジェリアとアンゴラであると予測される。いずれも中国企業が食い入っている。とくにアンゴラには五万人の中国人移民のチャイナタウンがある。
     □◇□み△□◇や□▽◎ざ□◇□き◎□◇ 

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● 中国の経済の調整(暴落)は、2008年から始まっていることを書きました。その最後の
  暴落が、世界の株式市場の暴落と重なります。世界中が暴落するのですから、
  世界経済に取り込まれた中国が無傷という事はありません


● そろそろ株式市場の暴落の狼煙が見えてきましたが、それまでベネズエラの現政権が持つか
  どうかという事なのでしょう。政権が代わってから石油の代金が上がれば、
  現世界支配階級の仕業
と思いたいでしょうが、必ずしもそうではないのです。

● むしろ経済の変動(30年サイクル)があることを見いだせない、ベネズエラの現政権の
  無能
が齎したともいえるのです。好景気の次は不景気であることは法則ですし、
  その為の準備をするのが、専門家の仕事ですが、その専門家が無能なのです。

● もう少し生き延びる事が出来れば、現政権は持つでしょう。やがて原油価格が上がるからです。
  この見えない経済のサイクルを、別の言葉では神の手と云うのです。その神の手の
  サイクルが三回繰り返すと、90年サイクルの大暴落と世界的な戦争が起こるのです。

● 更に90年サイクルが3回起こると、体制が崩壊するのです。これは予防する事は出来ません。
  30x3³の法則。今回の株式市場の崩壊は、西欧国家では最後の資本主義大崩壊の
  前の崩壊ですので、これで資本主義が崩壊する事はありません


● 同様に中共の体制(戦国独裁体制=武人の時代が)終わるという事もありません。政変が起こっても
  それはクーデターレベルのものです。独裁体制時代が終わることはありません。
  共産党が滅びて、民主主義国家になると思うなら、馬鹿という事です。

● 中東を見ても分かるように、時代の寿命が来ないときに、政権が崩壊すれば、同様の政権
  またはより独裁残虐度が高い政権が誕生するまでは、混乱が続くのみです

  つまり、中東は今までの君主の独裁(カダフィー、フセイン等)の

● 主人公が変わるのみで、新たなフセインやカダフィーが再度誕生するという事なのです。
  ロシア革命でもそうでした、残酷と云われたロシア皇帝の白色武人独裁を
  滅ぼして労働者独裁の理想的な国家を作るつもりが
、より残酷な

● 共産党独裁と1600万人の死者を出し、逆に皇帝の時代よりも何十倍も残酷になった
  だけです
。確かに今回の資源価格の崩壊で、多くの国の現政権が滅びるでしょうが、
  しかし寿命(270年の体制寿命)が来てない以上、本格的革命はあり得ません。

● せいぜいクーデターレベルです。つまり、同様の体質を持った別の独裁に替わるだけです。
  これは中国や北朝鮮に韓国にも言える事です
。韓国とは話し合いは半永久的に出来ない
  という事です。他力本願の甘い幻想は今後はご法度です。

● それは、北朝鮮の戦後体制の変革を求める、格調高い演説にも表れています。もはや国連は屑と化し、
  自力で世界戦国時代を乗り切らなくてはいけないのです
。北も現独裁者が変わっても
  次の同じDNAを持った一族に替わるのみです。

● 2046年から始まる体制の大崩壊(革命)は、西欧先進資本主義国でのみ起こることなのです。
  それはまるで、中東や南米やアジアを荒らしまくったUSAがまるで神の手による
  ブーメランで体制が崩壊するように見えますが、本当は寿命が尽きる事です。

● 沖縄も同様です。体制が崩壊したUSAから、自動的に他力本願的に解放されますが、問題は
  今回の経済の深い崩壊から回復して、さらに強靭化した中共の世界支配の欲望の前に、
  核により壊滅する可能性が非常に高い事が問題なのです。

● このように来る世界戦国時代は、今の安倍政権が優しいお兄さんであったかのような錯覚を
  覚えるほどの、厳しい現実が待っているのです。再度戦争に巻き込まれるという
  レベルを超えて、県民の大絶滅が予想されるのです


● 第二次大戦でも膨大な県民が死にました。このレベルをはるかに超える大虐殺です。何しろ
  相手は中共なのです。古き良きUSAでも、小児麻痺の偏屈大統領のルーズベルトの登場で
  広島や長崎や沖縄で大虐殺をしたのです
。中共がそのレベルでとどまる事はあり得ません。

● 県民の集団のDNA存続を願うなら、2000年以上もディアスポラで生き延びている、ユダヤ人の知恵が
  必要かもしれません。つまり、世界中へのDNAの拡散と、それを支える沖縄教の
  確立が必要
という事です。どのようにユダヤ教に匹敵する沖縄教を造るのか?

● これが今後の県民に残された課題と云えます。内地に逃げ延びて生き残っても、100倍の人口の
  内地人のDNAに吸収されて、沖縄人と云う集団のDNAは残りません。それはネアンデルタール人
  が、現代人と交配して、現人類に数パーセントのDNAを残しました
が、歴史上は

● 滅びたことと同じです。ネアンデルタール人という集団は今は生き延びていません。絶滅したのです。
  沖縄も同様です。ネアンデルタール人のように内地人の中に数パーセントの遺伝子を残して
  滅びるかそれとも沖縄教を造って、世界に拡散して、DNA集団を作るかの二者択一
です。

 

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1 コメント

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いつも拝見しております (Kuny)
2017-08-17 07:30:51
分析力が高過ぎて、理解するのに大変ですが、予測通りに事が進んでいるので、驚いております。
夏場も株式市場が調整するという話も仰られた通りですね。
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