のぶひさの日記

生きていくのはいろいろあるね。出会いを大切に。また会えるといいね。

白夜行<第7話>

2006年02月23日 | ドラマ感想
第7話「美しき亡霊の決意」。雪穂(綾瀬はるか)の暴走が止まりません。
「松浦と桐原亮司を捕まえてください」と笹垣(武田鉄矢)に涙で訴えた後のあの笑み。笹垣でなくても殴るかもしれません・・・。
それと、雪穂の庭のサボテン、不気味によく育っています

でも今回は雪穂に感情移入できる場面がいくつかありました。

高宮と初めて寝た夜、雪穂は鏡に映る自分の姿を見て、実母のことを思い出していました。雪穂を洋介に売り、200万円を得た母の姿を。

この結婚は売春なんだよ、私にとって

と、最後に亮司に言っていました。
結局、母と一緒のことをしてしまった雪穂。
亮司(山田孝之)も藤村都子や川島江利子(大塚ちひろ)を襲い、写真を撮っていました。父親のしたことと一緒です。

鏡を見つめながら雪穂はきっとこのことを考えていたのでしょう。

亮司は雪穂の幽霊となって雪穂の幸せのために生きる決意をしました。

雪穂の幸せはオレの免罪符だから。いろんな人の人生を狂わせたのだから、せめてひとりは幸せにしたい。

亮司のなかにもまだ良心や罪の意識、父親と同じことをしてしまったやるせなさというものが残っているんですね。

でも雪穂も同じことを考えていました。

約束したじゃない、亮がしてくれたこと全部返すって。

亮の幸せが私にとっての免罪符なんだよ。

雪穂のために実の父親や松浦を殺してくれた亮司への気持ちなんですね。

亮司の何もかも失うよというのが最終回を暗示しているような気がします。

もとから何も持ってないよ、亮以外。

と雪穂は言いますが、亮司には先が見えているのでしょうか?
そのたったひとつの亮司を失うかもしれないことを。

雪穂のやったことを正当化しまくって生きていこうよという言葉。

売春を「私もこうやって生きてきたんだから」と言って雪穂へ強制した母親、
教会の施設時代にいじめにあっても見てみぬふりをした大人、
そんな大人たちへの反発の言葉のようにも思えました。

ふたりがそれぞれ幸せになって再び太陽の下を歩けるようになった時、
そのことがお互いの免罪符となり、
すべてが正当化されるということなのでしょう。

今回は一見すると、雪穂が暴走して亮司を悪い道にますます引き込もうとしているようにも見えますが、今までのことを振り返りながら見てみると、ひとつひとつのセリフがすごく意味のある重いものだなと思いました。

一時期、ふたりは「同志」という関係なのかとも思いましたが、
やはりお互い「好き」なんですね。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>まこさん (のぶひさ)
2006-02-28 22:02:48
こんにちは。

雪穂は悪い女ですねぇ~。

高宮の実家が資産家だと知ったとたんに、遠距離宣言!

あの二人にもはや「普通」なんてのはないのかもしれませんね
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TBありがとうございましたm(_ _)m (まこ)
2006-02-28 21:04:44
亮司の雪穂への思いは、今までも痛々しいほど

感じていたのですが、今回の事で雪穂も同じように

亮司を大切に思っていたのだなと再認識しました!

雪穂は亮司が願うように普通の幸せを

手にいれたいのかなぁ~と思ってたんですけど、

違ってたようですね、ははっ
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私の趣味日記さん (のぶひさ)
2006-02-24 09:51:21
こんにちは。

サボテンの育ち具合って不気味じゃありません?

タケノコみたいにすくすく育っちゃって



お金のために結婚までするかあ!!!

しかも妊娠したなんてウソついて・・・。



亮司も名前変えて(秋吉に)何を企んでいるのでしょう?
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おはようございます☆ (私の趣味日記)
2006-02-24 09:26:38
 松浦さんを埋めた上にサボテンはやしてませんでした?しかし、亮君にお金を渡すってためだけに愛のない結婚するなんて・・・・・どこで歯車が狂っちゃったんでしょうね結婚しなくてもお金を得る方法は他にあったでしょうにでも亮君大きい会社の偉い人みたいになってたのにはびっくりしました
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