のぶひさの日記

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代用監獄存続へ

2006年01月15日 | 専門科目
どうやら代用監獄は存続するらしい。
きのうの夕刊に大きく報じられていました。
法務省の有識者会議で反対したのは、オイラの旧指導教授と弁護士の二人だけ。

捜査機関と身柄拘束機関が一緒というのはそもそもイカンのですよ。
国連人権規約委員会からも2度も是正を勧告されています。
逮捕されて48時間たったら身柄は検察庁へ送致されて、拘置所に入るのが本来の手続き。
拘置所に入れないで警察署の留置場で代用するから「代用監獄」。
(ダイヨウカンゴクって英語にもなってますよ。それほど国際的に大きな問題。)
現実は98%の人が警察署の留置場。
留置場は本来は例外。まさに原則と例外の逆転。
委員の江川紹子なんかは「すぐに廃止しろというのは現実的ではない。透明化に傾注する方がいい」と。
そういう問題じゃないんですがね・・・。
「人権」というのを救済するのが現実的じゃないってことですかね?
留置場の収容者が減ると出入り業者(弁当とか)の商売に影響がでるからですかね(笑)

留置場に収容されている人の収容費は刑務所から支払われています。
(受刑者が刑務作業してもうけたお金です)
本来は法務省管轄で収容するのに警察施設を「代用」しているので、費用弁償が必要なんです。
何億円も警察に落ちるわけですから、この利権はやはり手放せないんでしょうね。
それに、捜査側のもとに容疑者を置いておけば24時間取り調べし放題ということでしょう。(拘置所では17時までです。24時間の取調べし放題は冤罪の温床。)
受刑者が刑務作業で得る金額をもっと多くして、被害弁済にあてるということは制度してできないのかなんてよくいわれますが、実は留置場にいる人々を彼らは食べさせなきゃいかんのです。

収容者の意見を聴く第三者委員会を設置して、「透明化」を確保して「改革」は終わりましたというレベルのお話ではありません。

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