のぶひさの日記

生きていくのはいろいろあるね。出会いを大切に。また会えるといいね。

世界報道写真展に行ってきました

2006年06月18日 | 日記
きのうは恵比寿の東京都写真美術館で開催されている「世界報道写真展2006」に行ってきました。

約200点展示されていて、全部見るのに1時間ちょっとかかりました。

災害や戦争で苦しんでいる人たちが本当にたくさんいることを実感します。
戦争は人間の力によって始まるものなのだから、戦争をしないことも人間によってできるはず。
それが実現したらこの写真の人たちのように苦しむ人をこれ以上増やさないですむのに。

それともうひとつ「富」について考えさせられました。
ダイアモンドに群がって喜ぶNYやロンドンの富裕層の人。
ロンドンの社交界では全裸の女性の上にダイヤが置かれ展示されている。
一方で、ダイアモンドを汗まみれ、泥まみれになって、そしてやがて病に倒れ、まるで使い捨てのようににされている労働者たち。
ダイアモンドを不正に取引し、そのお金で武器を買うゲリラ組織。
これらの写真がまとまって4枚ありました。

「美しい石」に喜ぶ人がいる一方で、
こんなにも多くの人を実は傷つけていたことを知りました。
その喜びは労働者の苦しみの上に成り立っているのです。

「地球の上に生きる2006」という写真展では石油です。

石油でアラブの王様や日本の企業は莫大な利益をあげています。
また私たちは石油のおかげで豊かに暮らしています。
でも実は油井の近くに住む人たちの生活にはまったく関心が払われていなかったのですね。
パイプラインから漏れた石油が周辺を汚染する、住民は何の防御もしないまま油まみれになってパイプラインの修理をする。
子どもたちはパイプラインで遊ぶけれど、実は危険な場所で火災や爆発が起きてしまう所でもある。

石油を産出する国やダイアモンドを産出する国は豊かだというのは違うようです。豊かなのはほんの一握りの人。

つくづく写真てすごいなと思う。
それぞれの写真が強烈なメッセージを放っていて、。
動画ではなく、その一瞬を捉えていることに重みがあるよね。

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