nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

中山七里 贖罪の奏鳴曲

2015-05-25 15:51:36 | 本・雑誌・ドラマ
娘に借りて読んだ中山七里さんの作品ですが、今回自分でも買って 贖罪の奏鳴曲 を読んでみました。
今年1月から2月にかけて、WOWOWでドラマ化されていたようです。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。
彼は十四歳の時、幼女バラバラ殺人を犯し少年院に収監されるが、名前を変え弁護士となった。
三億円の保険金殺人事件を担当する御子柴は、過去を強請屋のライターに知られる。
彼の死体を遺棄した御子柴には、鉄壁のアリバイがあった。
驚愕の逆転法廷劇!

この作品も「連続殺人鬼カエル男」同様、バイオレンスと音楽を融合させたミステリーで
ベートーヴェンのソナタが、物語全体を駆け巡ります。
前に読んだ2冊にも登場の古手川と渡瀬の警察コンビの他、「連続殺人鬼カエル男」の主要人物が時代を遡って登場し
「連続殺人鬼カエル男」を読んだ読者は、懐かしさといた堪れなさを同時に味わうことでしょう。
「連続殺人鬼カエル男」の段階では、いまいち人となりが把握できていなかった渡瀬警部ですが
彼の安定した読みの鋭さと、小手川刑事との名コンビぶりにも拍車がかかっていて、すっかりと安心感が漂っていました。
最後に驚愕の真相が待っているのですが、前に読んだ2冊とは全く違う展開が用意されていて
読み手の推理の方向性を、根本的に覆されるのが痛快です。




  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする