日から11月、DKにあるカレンダーも残り二枚となった。
画像のカレンダーにある 「秋日和 障子洗いて 冬支度」 の句を読むと小さい頃を想い出す。
母は勤めだったから、家事の多くは男兄弟末っ子だった私の役目になった。
小学高学年の頃から、お正月が近付くと家の障子貼りも私の仕事だった。
裏が湧き水の池だったから、まず障子を外して池に持って行き、障子紙が剥がれ易くなるように浮かべて置く。
暫くしてから障子を引き上げて古い紙を剥がす。その後は池で障子の埃などを洗い、それから天日に晒して障子を乾かす。以上の作業で一日は終る。
障子が乾くと紙を貼るが、この仕事はなかなか難しく、何度も失敗しながら自分流の貼り方を覚えたものだった。
貼り終わると口に水を含み、霧吹きして完了。そうすると皺がよっていた紙もしっかりとなる。このようなことを毎年行っていたから、当時は当たり前の私の仕事だと思っていた。
だが子供が障子を貼るのは珍しいようで、私の仕事を見た多くの大人からはお褒めの言葉を頂戴した。
かつてはどの民家でも障子が何枚もあったが、今では少なくなり、私の家でも二枚だけ、それと灯(取りのような小さい障子が二枚あるだけだ。
その障子を私が貼ることも無くなった。昔は障子貼りが終るとお正月近しだったが、今ではそのような感覚は全く無くなってしまったことだろう。
今日も快晴。Mと川沿いを歩きながら四方を見ると雲が無い。無限に広がる青空を眺めながらの散歩だった。
今日はカラスが四羽、水浴びをしているのを見た。同時に四羽も見るのは珍しく、 「カラスの行水」 を撮りたかったがシャッターチャンス無しでした。
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私は唐紙も貼り替えたこともありました。
そんな仕事が好きでしたから
子供心にも一生懸命でした。
でも今ではそのような事は出来なくなりました。
昔はいろいろな事を経験させて貰いました。
懐かしい想い出ばかりです。
私の亡くなった父の親友が町内の外れで
建具屋さんをしていますので・・
一年か二年に一度障子張り襖貼りを
お願いしてました。 母も私たち子供も
一度も障子は張ったことが無いので
興味深いですね~ 建具屋さんの
仕事まで・・最近は建具屋さんも少なく
私にとっても貴重な建具屋さんです