ここに転居して介護の手助けとなったのは室内がバリアフリーで床面に段差がないことだった。和風造りの旧宅では至る所に段差があり、妻を介護するには要注意の環境だった
俗に言う 「バリアフリー」 とはどんな定義があるのだろうか?
「バリアフリー」 とは、もともとは建築用語で 「バリア (障壁)」 を 「フリー (のぞく)」 つまり障壁となるものを取り除き、生活しやすくすることを意味するそうで、建物内の段差など、物理的な障壁の除去と言う意味合いから、最近ではより広い意味で用いられているそうです
だが転居した住居も妻が暮らすにはもう少しのバリアフリー化が必要だったので、介護保険を適用できる上限20万円までの費用で住宅改修をしたが、その改修内容の殆どは 「手摺り」 の取り付けだった。その時は専門業者とケアマネさんに頼んで取り付ける場所を選んでもらった
だが最近、長男夫婦との同居によって妻の寝室が替わったが、当初はその部屋で暮らすことは考えていなかったので手摺りの取り付けは未実施だった
「手摺り」 の存在は要介護の人には勿論必要だが、私のような高齢者なら手摺りは歩行力を助ける大切な役割を果たしている
今回は写真のように二箇所手摺りを取り付けたが、妻も私も多いに助かっている
しかし、手摺りに掴まりながら歩く自分を振返ると、少なくとも60代の頃にはあまり手摺りのお世話にならなかったような気がして、やはり高齢者はだんだんと体力も気力も下向線を辿るものだと悟っています
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