いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

思い出のシンセ・機材「KORG M1」

2009年08月05日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 今までで、一番売れたシンセは何かと言われれば、
 これでしょう。

 KORG M1 (コルグ・エム・ワン)

 発売は1988年。

 キーボーディスト以外の楽器の人や、
 そして、音楽の素人の一般人にも、やたら売れたそです。

 その数、10万台以上、と、
 シンセとしては、異例のヒット作。


 その秘密は、ワークステーション型という、
 シンセ、リズムマシン、シーケンサー、エフェクターが内蔵され、
 これ1台で、音楽制作、つまり曲作りからアレンジまで出来る機材、

 今では、それが普通なんですが、
 このM1が、そのハシリだったわけです。


 そうは言っても、リピート機能を使わなければ、
 すぐに、メモリーいっぱいになってしまうシーケンサーで、
 今考えると、かなりのロースペックなんですが、

 これ1台で済む、

 というメリットが大きかったんでしょう、
 大ヒット商品となりました。


 音もパッド(バックで雰囲気を作るシンセ音)や、
 独特のエレキピアノ、
 エキサイターというエフェクトを効かせたサックスの音などが魅力で、
 今でも、ファンが多い名機です。

 
 あまりにヒットしていたので、
 へそ曲がりの私は、敬遠していたのですが、
 それでも、やはりその音が使いたくなり、

 M3Rという、1Uの音源モジュールを買いました。

 最近は、ソフトシンセとして、
 コンピュータでその音を再現したソフトがありますが、
 それを使っています。

 その厚みのあるマイルドな音は、
 今でも充分に使える音がたくさんあります。


 このM1以降、シンセはワークステーション型が一般的になります。

 1台に、どんどん色々な機能が入ってきて、
 説明書はどんどん分厚くなり、
 機械の苦手な、特に女性などには、
 どんどん、とっつきにくいモノとなっていきました。



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思い出のシンセ・機材「Roland U20」

2009年08月03日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 あれは確か、1980年代の半ば、
 Kurzweil(カーツウェル)というメーカーから、
 生のピアノの音が出るキーボードが発表されました。

 デジタル録音したピアノの音を
 鍵盤に合わせて音程をそろえ、
 鍵盤を弾くことによって、再生させる
 いわゆる、プレーバック・サンプラーです。


 これは、スティービー・ワンダーのために開発されたという機材で、
 当時、300万円以上したと思います。

 それまで、グランドピアノの音が必要な時は、
 グランドピアノがあるスタジオに行って、
 コンデンサーマイクで録音しなければならず、
 いつでも、ピアノの音を創作に使えるのは、
 自宅で音源制作している者にとって、夢のような話でした。

 DX7などでも、FM音源によるピアノの音はあったのですが、
 やはり、実のピアノというには、ちょっと苦しかった。
 けれど、カーツウェル、値段が300万円以上ですから、
 夢は、まだ夢のままでしたが。


 けれど、だんだんと、
 庶民にも手の届く値段で、
 プレーバック・サンプラー的キーボードが
 現れ始めました。

 そんな中、ローランド製品のモニターをやっていた
 友人のキーボーディストからすすめられたのが、
 この Roland U20 でした。

 今のキーボードは、シンセサイザーというより、
 プレーバック・サンプラーに
 シンセサイザーのエディット機能をつけた形になっていますが、
 この頃からですね、そういう形になってきたのは。

 U-20は、エディットもそれほどできないのですが、
 逆にいえば、操作はシンプルで、
 ピアノ、サックス、生音中心に、
 特にストリングスはよく使いました。

 ローランドのストリングス系はこの頃から好きでしたね。

 けれど、ピアノの音はやはり納得できません。

 ビット数
 サンプリング周波数
 リニア、ノンリニア
 ベロシティ・スプリット

 などの概念が理解できてなかったので、
 サンプリングの良し、悪しがわかってなかったんですね。

 
 けれど、やはりこの「ピアノ」というのは、
 みんなの憧れでもあったようで、
 最近のキーボードの多くの機種の最初の音は、「ピアノ」。

 音の決め手になるんですね。
「ピアノ」の音を求める旅はまだまだ続きますが、
 それは、また別の機会に。


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