いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

デジタルとアナログ その4

2009年08月14日 | シンセことば
(写真 Emulator イーミュレーターは、バンドで使える元祖サンプラーと言えるキーボード、それでも、価格は、約300万円、細野晴臣が持っていた)


デジタルとアナログについて、書いてきましたが、
実は、最終的に聞こえる音は
すべて、アナログです。

当然、デジタル、つまり数字のままでは、
それを保存することはできても、
音として、聞くことはできないわけです。


デジタル・データをアナログの電気信号にして、
音として聴こえるようにするには、

D/Aコンバータ

というものが必要になります。


つまり、

D(デジタル)をA(アナログ)にコンバート(変換)

する装置です。


このD/Aコンバータ、値段もピンからキリまであって、
出てくる音のクオリティも、もちろん違ってくるわけです。


これとは逆に、アナログをデジタルに変える装置もあります。

A/Dコンバータ

です。


パソコンに音を取り込む時に使う、
オーディオ・インターフェイスというものが、
この機能を持っているわけです。


アナログ電気信号をデジタル情報に変えることを

サンプリング(標本化)

と言います。


サンプリング機能を持った、キーボードを
サンプラーと言います。


前回、お話しした、44,1kHz(サンプリング周波数)というのは、
このデジタルに変換することを
どれぐらいの細かさでやるか、ということを表しています。


44,1kHzは、kが1,000なので、言い直せば、441,00Hz です。
1秒間に、441,00回の細かさで、
デジタル変換をしているということになります。


前に、周波数(フリーケンシー)の話をしましたが、
この場合は、音の周波数とは、また違います。

けれど、無関係ではなく、44,1kHz の約半分の音の周波数、
20kHz(人が聴こえると言われる最高の音の高さ)まで、
記録することができると言われています。


けれど、実は人は、20kHz以上の音が聞こえるということがわかっていて、
最近では、98kHz や196kHz のサンプリング周波数を見るようになってきました。

なので、CDのサンプリング周波数も上がるという話もありますが、
(実際に、98kHzで録音したCDも発売されているようです)
ほとんどの人にとっては、そこまでのクオリティは求められていないように思います。

そのあたりに関しては、また次回に。



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