いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

「東京大学のアルバート・アイラー ~歴史編~」

2009年08月26日 | 音楽記事


東京大学のアルバート・アイラー(東大ジャズ講義録・歴史編)菊池成孔+大谷能生著(文庫版)


 ジャズ・ミュージシャン、菊池成孔と大谷能生が、
 東京大学の一般教養の講座で、
 ジャズを歴史的な視点から解説した講義を
 まとめた名著(だと思います)の文庫化されたものです。


 ジャズが中心ですが、
 正確に言えば、バッハ以来の「平均律」から「バークリーメソッド」
 そして「MIDI」へと至る、
 音楽の記号化の歴史です。

 と言っても、一体なんのことかわからないと思いますが、
 これは、この本を読んでもらえば、
 わかると思います(たぶん・・)。


 けれど、東大生に向けての講義ですから、
 やはり、難しい。

 菊池成孔氏が、主に講義を展開していきますが、
 この人の使うことばが、難しい、けれど、カッコいいんですが、
 ジャズのビバップを言葉でやっている、
 と言っても、やっぱり何を言ってるかわからないかもしれませんが、
 この本を、読んでもらえば、
 わかると思います(たぶん・・)。


 ある程度、ジャズを聴いていて、
 音楽の理論的な知識があれば、
 ムチャクチャ、面白い本なんですが、
 人によっては、さっぱりわからないかもしれません。

 けれど、あえて言います。

 これは、音楽をやっている人は、
 読んでおくべき本である、と。


 私は、人に借りてこの本を読んだのですが、
 今回、文庫化されているのを発見して、すぐ買いました。

 

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