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高橋由伸~まだまだジャイアンツの中心でいて欲しい。

2012-12-16 16:47:44 | シーズンオフ。

昨年の9月10日付けスポーツ報知、巨人担当・楢崎豊記者の「楢崎は見た」より、記事を大まかに抜粋する。

ヨシノブ12号2ラン「この活躍をアノ人が見たらなんて言うだろうな」
そんなことを思いながら由伸のプレイを目で追っていた。
アノ人とはアスレチックスの松井秀喜だ。
そして「由伸が元気にプレイしていることを彼に伝えて欲しい」とMLB担当の後輩記者に託した。
以前、自分がMLBを担当していたとき、米国で松井はいつでも由伸を気にしていたからだ。
「オープン戦でも優勝争いのときでも巨人の4番という重圧は変わらないから大変だろう。でもケガだけはするなよな」。
松井から由伸へのメッセージである。

このコラムを読んでとてもうれしくなったと同時に、やはりまた、あの思いがよみがえってしまった。
松井がジャイアンツにとどまっていたらどんなチームになっていたろうか、と。

以前、何年か前に松井のメジャー行きに関する記事をこのブログでも何度か取り上げた。
松井は心の底から、メジャー行きを希望していたか、というような内容である。
執筆人の勝手な憶測による記事なので、まったく信憑性のない考察だったのだが、
やはり今でも、執筆人の中では、由伸、松井の二大看板は、新たなジャイアンツの幕開けを象徴する大看板だった。
当時、ジャイアンツは落合から清原に移行し、江藤、マルチネスなどFA補強の真っ只中にあった。
そんな中、1歳違いの若い生え抜きの二人がどんどん躍進し、そこに二岡、阿部も加わって、
もう他球団のFA選手なんてまったく必要のない、そんな期待に胸の躍るチームが出来上がりつつあった。


ケガでここ数年、まったく結果の出せていなかった由伸。
その間、FAで加わった小笠原、ヤクルトから移籍してきたラミレスが、
ガタガタに低迷していたチームを革新的にまとめ上げ、
あらたな若手の台頭もあってすっかり由伸も影を潜めた感は否めなかった。
去年、中盤から後半にかけてようやくケガを克服し、
今シーズンはどうにか1年を通し、本当に久しぶりに1年間、由伸のプレイを見ることができた。
ギリギリ規定打席には達しなかったものの、ここ数年の状態を考えればようやくの復活といっていいだろう。
38歳と言う年齢と、今季の成績、打率.239、打点56、本塁打8は決して説得力のある内容ではないが、
来期も彼のプレイが見れるという手形くらいにはなったのではないか。

数字には出てこない活躍も、今季の由伸には数多く見られた。
成績でやや上回った村田(打率.252/打点58/本塁打12)と比較しても、
ここぞの場面では圧倒的に由伸の方が結果を出した印象がある。
とくに交流戦の活躍は、今季交流戦優勝のキーパーソンであったといえよう。
シーズン終了後の彼のコメントなどを聞くと相変わらずクールなもので、
特にここ数年の低迷や今季の成績を基本にすると、そうそう強気な言葉も出てはこないだろうけれど、
ややチームの後ろから支える的な立場に収まっている彼の発言は、やはり寂しい。
やはり由伸には中心にいて欲しい。
クリーンナップを打たなくても、チームの核でいて欲しい。
阿部などの発言を聞いていると、やはり年上で生え抜きの先輩をしっかり立てる気遣いは感じられる。
精神的支柱も、もちろん悪くはないが、今季、ここぞと言う場面で結果を出した彼の存在感が、
年間通しての成績に反映されるような更なる活躍を、まだまだ期待をもって見ていたい。
ジャイアンツの中心が、もっとも似合う男である。

松井の去就も気になる。
何年か後、どんなカタチでも、ふたりの協演が見たい。