今日、『盛岡市立小中学校学校給食基本方針(案)』についてパブリックコメントを募集することが盛岡市のホームページにアップされました。
基本方針(案)、解説資料のほか関連資料も添付されています。
『盛岡市立小中学校学校給食基本方針(案)』パブリックコメント募集のページ
以前●学校給食①●でも書いたように、私たちはこの基本方針(案)の内容について大変危惧しています。
現在の盛岡地域の小学校では、心身の成長や食育の面からみても優れている自校方式給食を実施しています。
基本方針(案)では、コストを理由に自校方式給食から大型の共同調理場(給食センター)の給食へ切り替えるというのです。
各小学校の給食室を改修・改築するよりも、新しい給食センターを建設したほうが安上がりだというのです。
それと完全給食未実施だった中学校ではここ数年、選択制のランチボックス給食が広がりつつあります。注文した生徒だけにランチボックスが届くシステムで、とても完全給食を実施していると言えるものではありません。
基本方針(案)では、この選択制ランチボックス給食を、未実施の中学校全てに広めるといいます。
●学校給食②●でも紹介した学校関係者の意見が盛岡市の関連資料として出ていますので読んでみてください。
ほとんどが自校方式の給食が望ましい、続けてほしいという意見です。
給食センターにした場合の問題点も多々指摘されています。
東日本大震災の際には、自校方式の調理場だからこその利点があったという意見もあります。
私たちは、いま実際実施されている優れた自校方式の学校給食を、ぜひ続けていただきたいと考えます。
このまま大きな世論の盛り上がりもなく、基本方針案に対する意見も出なければ、新給食センターが建設され、やがて各小学校の給食室はなくなります
どうか市民全体で盛岡の学校給食を考えてください。
いま食育の大切さが叫ばれている中で、どのような給食がベストなのか、安易に自校方式給食をやめてしまっていいのか…
今回盛岡市で実施されるパブリックコメントに多くの意見を寄せてください。
もう一つ…
重要な内容が盛り込まれた基本方針を策定しようとするにあたって、ごく少数の関係者の意見をきいて、市議会に案を提出し、市民に対するパブリックコメント募集を実施するまでほんの4か月足らず。ゆえに市民には十分な周知がされずパブリックコメントを実施、期間は22日間。これで市民の意見を聞いたことにはならないのではないでしょうか。
このような拙速なやり方では、いい結果は得られないと考えます。もっと市民への周知を徹底して議論の場を持つべきです。この点は教育委員会に強く要請しようと思っています。
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