新婦人 盛岡支部

たのしい、うれしい、おいしい、ためになる!がいっぱい!

●給食アンケート●

2014-01-14 12:49:25 | ●盛岡の学校給食●

2012年11月に盛岡市から学校給食基本方針案が出されてからの一連の経過の中で、子育て世代の方々はこの事をどう考えているのか広く聞いてみようと、私たちはアンケートを実施しました。
2013年12月、急きょ実施したうえに短期間だったのであまり数は多くありませんが、市内全域から集めました。
協力して下さった幼稚園や保育園、学童クラブの方々、ありがとうございました。

このアンケート結果は、盛岡市の学校給食をよくする会主催の学校給食シンポジウム(2013.12.21)で紹介、同会の「自校方式給食継続を求める要請署名」提出の際に一緒に市に提出(同12.24)しました。その後、数通ふえて最終的に295通の回答が寄せられました。

地元紙にも紹介されました(岩手日報2014年1月4日付)
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<アンケート結果の概要>
市教育委員会は学校給食基本方針案の市民への説明について、ホームページでも紹介し、小中学校保護者にも学校を通して行っているとしてきましたが、アンケート結果を見ると約半数が「知らない」「内容は分からない」としています(2013年12月時点)。
自校調理方式を大型センターに集約することについては8割以上の方が自校調理方式がいいと回答しています。また現在センター方式の方も含めて9割以上の方が自校調理方式の給食を子どもに食べさせたいと回答しています。
そして中学校給食に関しては、給食実施を求める声が切実です。その内容は自校方式が7割近く。いますぐの実施を求めることからセンター方式やランチボックスと回答した方もいます。
そのほか、給食に関するお子さんの感想や、アンケート回答者のご意見など貴重な内容が多く寄せられました。

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<アンケート結果>
実施団体:新日本婦人の会盛岡支部
実施期間:2013年12月1日~12月31日
アンケート回収数:295

1.あなたの現在のお住まいの地域は?(回答数294)
①旧盛岡市内:250(85%)
②都南地域:21(7%)
③その他(矢巾町、雫石町など):23(8%)

2.あなたのお子さんの年齢は?(回答数294)
①未就学児:109(37.0%)
②小学生:186(63.2%)
③中学生:53(18.0%)
④高校生:13(4.4%)
⑤その他:24(8.1%)

3.お子さんが通っている小学校の給食は?(回答数193、卒業した方も回答したと思われます)
①自校調理方式:160(83%)
②給食センター:30(15%)
③その他:3(2%)

4.盛岡市の学校給食基本方針案をご存知ですか?(回答数294)
①知っている:148(50%)
②聞いたことはあるが内容は分からない:71(24%)
③知らない75(26%)

5.現在実施されている自校調理方式学校給食を、大型センター化する事をどう考えますか?(回答数295)
①自校調理方式が良い(84%)
②大型給食センターが良い(1%)
③どちらでもよい(12%)
④その他(3%)

その理由は?(主な意見)
①自校調理方式がよい
*地域ごとの旬のもの等、子供たちにとっても自分達の住む地域では何が作られているか、勉強しながら食事をすることにより、心の教育にもなると思う。
*給食センターだと、不具合があったとき(異物混入など)そこから配食されている全ての学校で配食が止められてしまう。
*他県から転校してきました。自校方式の学校からセンター方式になり思った以上に見た目、味、温度が落ち、子どもも自分もショックでした。
*大型化された場合、大量に仕入れる必要があると思うので、食材の産地など気になります。
*センター化されるとどうしても加工・冷凍食品の使用頻度が多くなったりするのではないかと思う。大型給食センターでは、大量に作れるメニューになってしまうと思う。
*個々のアレルギー対応などもしっかりできる。調理師の先生方と食事について相談出来る。
*卒業する6年生たちのリクエスト給食など、給食センター化になるとそのような楽しみもなくなるのでは、と感じます。小学生のうちは食べるだけではなく、楽しく食を学ぶことも必要ではと思います。
*災害時の避難場所でもあるので給食室があった方がいい。震災時、自校方式の学校給食室では備蓄されていた食糧で被災した方々に食事が提供され、とても大切な施設の役割があると思いました。災害対応時、施設が分散していた方がいいと思う。
*異物混入やアレルギー児、学校行事との関係を考えると学校と給食室は切り離してはいけないと感じる。
*給食センターからの給食だと各校の行事日程に合わせることなく1か月分のメニューが決まってしまっていて、給食センターとしては珍しく季節行事に合った子ども達が喜ぶようなメニューも、各学校行事の都合で、給食無しの日だったりしてせっかく楽しみにしていても、食べることなく、メニュー表のなかだけで「食べれる事ができた学校はいいな…」と思うことがたくさんある。各学校の自校給食ならそんなことはありえないだろうから、都南地区も自校給食が良い
*”食”は、人にとってとても大切なもの。食事を作っている人がそばにいるからこそ、匂いや調理する音を肌で感じ”食”を全身で感じることにつながります。それこそが、子どもの命を育む”食事”ではないでしょうか。温かいものを温かいままで食べさせてあげたいものです。
*給食はその学校それぞれの責任で出された方が良いと思います。一度お弁当の日に、学校の連絡不足で給食が配達され、無駄になったこともありました。

②大型給食センター化がよい
*中学校も給食を出してほしいから
*共働きのため、中学校に入学すると弁当のため大変だから、給食センター化利用は盛岡市内中学校に取り入れればよいと思う。小学校はそのまま変わらずいてほしい。

③どちらでもよい
*それぞれ良い点があり、どちらか選ぶことが難しい状況です。自校の方は子どもたちが給食をより身近に感じ、どうやって作っているのか見れる楽しさがあると思います(食育にもなる)。大型センターは、どの子も同じ給食で学校が違ってもみんな同じという安心感があります。学校によって給食が違うのも楽しいかもしれないですが、同じ代金を払って内容が違うと少し疑問が出ると思います。
*安全安心であればどちらでも良いと思う。自分自身も給食センターの昼食であったが不満を感じたことがなかった。
*都南地域なので給食センターが当たり前だと思っているから
*まだ未就学児なのでよく分からない。でも大型化された場合、大量に仕入れる必要があると思うので、食材の産地など気になります。家では国産を食べるように気を付けています。
*正直言って私の子どもたちが通っている学校がセンターで、私の子ども時代もセンターだったので、自校調理方式を経験していないため比較することができない。しかし現行の制度をかえられる人にとっては抵抗があると思うので、納得できる理由がないのなら今のまま続けていけばいいのにと思う。
*食べれればどちらでも良い
*どちらが良いか悪いか選ぶ基準が分からないのでどちらでも良いというよりはわからないことが多い。子どもたちにとって一番良いやり方を選びたい。もう少し詳しく説明してほしい。

④その他
*私は子どもの時は都南地区でしたが給食は好きでした。センターだといけないのでしょうか。
*中学校も給食になるなら、大型が良い。ランチボックスでない方が良い。
*どちらでも仕方がない。各校の設備の老朽化を改良するとなると費用が重複してかかってしまい大変だと思う。センター化するとどんな原材料を使用するのか心配。
*センター化と自校式のメリットとデメリットが具体的にわからない。
*自校調理給食を食べたことがないため(私自身、夫も給食センターでした)に自校給食の良さなどが分からないので書けないですが、中学生などは多くおかわりのできる給食が食べられるようになればよいと思います。
*老朽化の施設への対応は必要だが…センター集中の場合トラブル時の対応を十分に取れる体制が必要。各校に調理室を残すメリットを優先してほしい。
*自分自身は大型給食センターで育ったが自校調理があるのはうらやましいような気はするがよく分からないです。小規模の方が良い食事にはなると思う。

6.お子さんに食べさせたい学校給食は?(回答数277)
①自校調理方式:260(94%)
②大型給食センター:4(1%)
③弁当:3(1%)
④その他:10(4%)

<④その他の内容>
?自校方式・弁当のどちらでも
?自校方式・大型センター
?子どもが美味しく楽しみな給食を食べさせたい

7.盛岡地域の中学校で試験的に提供されている「選択制ランチボックス給食」をご存知ですか?(回答数277)
①知っている175(63%)
②知らない102(37%)

8.中学在学中または卒業生でランチボックスがあった方にお聞きします。ランチボックスを利用したことがありますか?(回答数50)
①頻繁に利用している(していた)(20%)
②時どき利用している(していた)(30%)
③利用していない(48%)
④利用したがやめた(2%)

9.盛岡地域の中学校の多くは弁当持参。中学生の給食の形態をどう考えますか?(回答数269)
①自校調理方式の給食が望ましい:180(67%)
②給食センターの給食が望ましい:21(8%)
③弁当が望ましい:9(3%)
④選択制ランチボックスとの併用が望ましい:29(11%)
⑤その他:30(11%)
<その他の内容>
*自校・センターどちらでもいいが給食にしていただきたい
*自校方式が望ましいが、弁当よりはセンター
*自校・センター・ランチボックス併用
*自校・弁当
*どちらにしても全校給食が望ましい
*小学校が近いため、そこで中学校の給食も調理してほしい
*自校が望ましいが、すぐ実施するにはランチボックスでもいい。クラブ活動があるので2食対応も考えてほしい

10.自校調理方式から大型センター化へと移行した場合に危惧する点は?(回答数273)
①食中毒対応 164(60.0%)
②食教育の観点 138(50.5%)
③加工食材・冷凍食品の多用 166(60.8%)
④大量仕入れとなる為、地場産品食材の利用が難しくなる 141(51.6%)
⑤異物混入やアレルギーへの対応 135(49.4%)
⑥学校行事との兼ね合いの融通 94(34.4%)
⑦その他 19(6.9%)
<その他の内容>
*知識がなくよく分かりません
*調理員の職場の減少
*働く人も子どもたちが身近にいることでより働き甲斐を持って給食を作ることができる
*親と給食室とのつながりの薄さ(給食試食会など)
*冬場の移送は大丈夫なのか
*子どもの食への関心の低下
*作っている人が見えない(感謝する相手が見えない)
*メニューの画一化

11.学校で給食を食べているお子さんの感想をお聞かせください。
*給食時間はとても楽しい。毎日ラッキーにんじん(全校で一人だけ星型のにんじんが入っている)当たった人は栄養士さんからプレゼント”にんじんのしおり”がもらえる!や、栄養士さんが給食中放送や教室を回っていろんなお話をしてくれるのも楽しいと、家で話してくれます。何より、本当に給食がおいしい!と家でも同じものをつくって!と頼まれます。(盛岡地域・小学生)
*苦手なものでもみんなと一緒同じものを食べるので頑張って食べられる。色々な食材が出てくるのでおいしいと思う。(盛岡地域・小学生)
*きゅうしょくをたべるとおいしいしげんきがでます。※子どもの字で(盛岡地域・小学生)
*おいしいそうです。以前給食で出た『牛乳おから』がとっても美味しくて、給食のおばさんに作り方を聞いて、メモを作ってもらい家でも作ってほしいと家に持って帰ってきたことがありました。(盛岡地域・小学生)
*毎日、連絡帳は「給食ペロリ」と書いています。センター方式ですが、規模としてやっていけている範囲なんだと思います。盛岡市提案は「大型」あまり大型ではいろんなことが難しくなりそう(人・食材の管理含めて。(盛岡以外・小学生)
*今の給食はおいしくない…らしい。献立を作る方(栄養士?)が移動等で変わるとメニューから味付けまで変わるので、今の方と自分のこの好みは合わないようです。(盛岡地域・小学生)
*毎日が楽しみ。献立表を朝に見て「今日は○○だ!!」と言って確認してから行っている。何でもおいしい。5、6年生になるとリクエストできるので楽しみ。(盛岡地域・小学生)
*現在は、中学生ですので基本、お弁当を持参しておりますが、時どきランチBOXを頼んだ際は「小学校の給食はおいしかったなぁ」と言っておりました。贅沢だなぁと思いながらも正直な気持ちだと思いました。(盛岡地域・中学生)
*小学生の時は二人とも「うちの小学校の給食は日本一おいしいんだよ!」と、おいしかった献立の内容を話してくれました。又バイキング給食(卒業の時、給食の先生含めた全先生とバイキングを食す)など、心を込めて思い出に残るものを作っていただき、とても喜んでいました。(盛岡地域・中学生)
*4時間目にただよってくるいいにおい!あともう少し頑張れる気持ちになった。(盛岡地域・その他)
*給食は便利であるが味がおいしくないため弁当に戻す子が増えているのはどうかと。(盛岡地域・中学生)
*(以前食べていた子)毎日、給食が楽しみだったという話を聞きました。中学で不登校になりましたが、皆が同じ釜の飯を食べるというスタイルなら少しは違っていたのでは、という気持ちもあります。高校からは義務教育ではないので弁当やランチボックス形式もやむを得ないかもしれませんが、経済的な問題や家庭の事情で子どもが本来育ち盛りですくすく楽しく過ごしてほしい時代に食事情が違うだけでいじめにもつながりかねない格差が生じるのは防ぎたいと思います。(盛岡地域・高校生)
*食べられるものが増え、友達のがんばる姿を励みに、自分も成長している。家ではつくらないものを給食で食べ「こういうのを作って」とリクエストされ、親も成長。移動教室の時など給食のにおいを感じ、掃除の際には食器を洗ってくださる姿を直に見て感謝。(盛岡地域・小学生)
*孫はおいしいよと言って食べていて、給食を残さないようです。給食センターの給食ですが。(盛岡以外・小学生)
*給食が楽しみのようです。帰ってから給食の話をしてくれることがあります。食材の産地にも興味を持ってくれ、親としてはありがたいことです。(盛岡地域・小学生)
*小学校低学年も、大型のセンター給食で高学年と同じメニューのせいなのか、辛すぎる味付けがあったり、パンの量が大きすぎて牛乳とのバランスが取れないということがある。(都南地域・小学生)
*各国のメニューがあったりして工夫して作っていただいていたので今日~~食べたよ、と、自慢げに言っていました。家庭と違った味に、学校のはこうだよと教えてくれ、これ(食材)を入れたらおいしいよなど、食への関心が出ていると思いました。(盛岡地域・その他)
*ランチBOX給食はまずい。皆がんがん残している。(食育は小学校で終わりのようです)小学校の給食はおいしかった。(盛岡地域・中学生)
*普通においしい。センターの給食しか知らないので、それが当たり前だと思っている。(都南地域・小学生)
*煮物やお魚が美味しいから給食が楽しみだと言っています。当学校(上田小)の栄養士さんは和食が得意だと聞きました。日本の食文化でもある和食が、毎日子どもたちの口に入ると思うと親は安心かつ有り難い事だと思っています。(盛岡地域・小学生)
*出来立てでとてもおいしい。温かいものが食べられるからたくさん食べられる(6年生)*給食当番が楽しい(2年生)*家で食べたことがないおかずやごはんが出てたのしいし美味しい。献立を考えてくれている栄養士の先生に感謝します(5年生)。(盛岡地域・小学生)

12.学校給食について意見がありましたらご記入ください。
*大型センター化推進派と反対派の論点を明確にしてほしい。中学校こそ給食にしてほしい(自身の出身地は30年前から中学校給食でした。満足でした)。大型センター化すると、加工・冷凍食品が増えるのですか!大型センター化で地場産食材を利用するようにシステム構築できないのですか!中学校給食を完全にし大型でも自校でも地場食料を使用し、そこに新たな雇用創出も出来ないのはなぜですか?教えてください。(盛岡地域・小学生の保護者)
*自分自身、自校調理方式から給食センターの給食に変わった際に、その味の違いについて圧倒的に自校調理の方がおいしかったという記憶が今でも残っています。あのがっかりした思いを子供にはさせたくありません。(盛岡地域・未就園児の保護者)
*今まで、子どもが通う幼稚園でも園内の給食室で作られたおいしい給食を食べて育ちました。園を選ぶとき給食室があり自園で作られているかで選ぶ親も多かったです。私もその一人でした。中学になった子どもはランチボックスをためしてみましたが、おいしくないとやめてしまいました。今はお弁当です。クラスでもおいしくないからとランチボックスを利用する人は減り今では数人しか利用していないとのことです。小学校の給食はよかったなぁと今でもいうことがあります。小学生の頃のおいしい給食は子どもたちにとって幸せだったのだのだなとあらためて感じています。子どものしあわせは親のしあわせです。ぜひ、このままの自校調理方式を進めていただきたいと強く思います。(盛岡地域・小学生の保護者)
*パン食を週1回に減らしてほしい。(都南地域・中学生の保護者)
*中学生に近づいてきている学年になってきて、中学校でも自校調理方式の給食ができればうれしいです。小学校の近くに中学校があるので、小学校と同じ給食を中学校に配達してもらえたら。(盛岡地域・小学生の保護者)
*安全でおいしい自校調理方式の給食を子供達にお願いしたいと一番に思います。(盛岡地域・小学生の保護者)
*都南給食センターのフライヤーが壊れているのにそのままのため、フライはずっと出ていない。運動会の練習等で給食を食べる開始時間が遅くなると、今度は回収のトラックが来るからと5分ぐらいで食べさせられる。そのような状況を聞くと、学校給食の意味がないと思います。市はコストの面ばかりを言いますが、教育はコストではないと思います。(盛岡地域・小学生の保護者)
*配給のほかに、回収も急いで行われているらしく、低学年の食事のスピードでは回収トラックへ間に合わせるために、かなり必死で食べないと、食後すぐトラックが来てしまうと、子供から聞かされることがあり、もう少し、機械的、合理的ではなく、人間味のある温かみのある給食時間を持てるようであってほしい。(都南地域・小学生の保護者)
*生徒が対面式に調理師さんとかかわれることは感謝の気持ちも芽生える事でしょう。この(前項の)1年生の気持ちを大切にしてセンター化はやめてほしいです。(盛岡地域・小学生の保護者)
*せっかく小学校には調理場があるのだから、中学校区割りごとに調理して、複数(中学校も含む)校で融通させる。など考えられるのでは?子どもの数が少ない今こそ「食育」のチャンスだと思う。(盛岡地域・小学生の保護者)
*前項3に書きましたが、他地域のセンター給食で育ったので「給食なんてその程度のもの」という意識でした。予算がある無しで『削られるところから」という大人からの都合で決めがちですが、長い目で見て「加工食品まみれ」の食卓になりがちの親世代を育てたいのか、素材からきちんと地場産のものを使って料理ができる親子を育てたいのか、ここが正念場だと思います。決して教育や女・子どもだけのテーマではなく、産業や「故郷に帰ろう」と思う若者を増やしたいかどうかの問題にもかかわるはずです。(盛岡地域・高校生の保護者)
*絶対に自校方式が良い。出来れば中学も自校方式にできないだろうか。(盛岡地域・小学生の保護者)
*昼食として考える大人たちは、利益ばかりを追い求めセンター化を図っているが、子供たちにはただの昼食ではないのが給食ではないか。これから大人になり各自で食を選択するうえで好きな物ばかりを選ぶ人間が増えることは生活習慣病の増加を子どもの頃から行政が推進しているとしか言えない。給食において、野菜や魚のおいしさを教えることは、未来を育成していく事につながる。まだ未完成ともいえる中学生が自らランチボックスという形態で好きなものばかりを選ぶのも早すぎる。成長期はエネルギー、たんぱくなどある程度管理するべき。(盛岡地域・小学生の保護者)
*食べる時間が短くてかわいそう。小学生のころからずーとそうでした。食べる楽しみを大切にしてほしいです。(盛岡地域・中学生の保護者)
*前にNHKのラジオ番組で長野県の給食をとりあげていました。給食センター化していたが、食育の面で問題が出てきたので自校給食に戻したということを述べていました。私も食育の面から、そして、食事を作る給食員とのつながりの大事さもあると思います。自校給食を続けられるようにした方が良いと思います。私の住んでいる町内でも自校給食を続けるようにと過去に運動をしましたが、この思いはかなわなくて給食センターができて現在に至っています。(その他の地域・小学生の保護者)
*どこの市町村でも財政の問題が出るとは思う。一方の言い分で完全に拒否するのではなく協力できること、妥協できないことを再考して子供のことを第一に考えて良い結果を残せるよう、そのことを頭に入れておいてほしい。(その他の地域・小学生の保護者)
*中学生にも学校給食があるといいです。冷たいお弁当はかわいそうだと思います。夏場は食中毒もすごく気になります(お弁当の置き場で)。(岡地域・小学生の保護者)
*中学校給食において、盛岡市は本当に遅れていると常々思っていました。子ども達の体が成長していく、とても大事な時期…早急な給食施策を市にはお願いしたいです。(盛岡地域・小中学生の保護者)
*中学も改築等の機会に順次、自校式にしてほしい。小・中の親子方式でも良い。(盛岡地域・中学生保護者)
*限られた予算の中で毎日違うメニューを作っていただけることへ感謝しています。授業中にただよう給食のにおいにワクワクする子どもの気持ち大切にしたいです。(盛岡地域・小学生保護者)

などなどほんの一部の意見です。他にもたくさんの貴重なご意見が寄せられました。
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「2013.12.31kyusyokusurvey.pdf」をダウンロード

市は、当面は都南給食センター建て替えを実施、新規の給食センター建設や自校方式の継続orセンター集約については個々の調理場ごとに検討し5年ごとの実施計画に入れていくとしています。
新日本婦人の会盛岡支部は今後も『子どもたちによりよい学校給食を』と運動していきます。市民のみなさまのご協力も得ながらすすめていきたいと思いますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。


●選択制給食を考える●

2014-01-06 16:40:35 | ●盛岡の学校給食●

昨年末の岩手日報に、盛岡での『選択制ランチボックス中学校給食』について3回連載の記事が掲載されました(2013年12月29日~31日)。

新婦人の事務所にも記者さんが取材の来ました。

㊤では、盛岡市の中学校給食の現状や選択制ランチボックス給食に至った経緯、最初に導入した黒石野中の様子が書かれています。
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㊥では、選択制ランチぼっく給食の利点を上げる一方で、喫食率が低いのはなぜか問題提起していますが、市教委はむしろランチボックス配膳室の整備費が足りない事の方が気に掛かるそうです。
2_2


㊦では、選択制ランチボックス給食は中学校の給食としてふさわしくないと警鐘を鳴らす声を紹介しています。
3_2

給食実施を求める声と手作り弁当を持たせたいという声の双方をくんだもので、黒石野中の校長も合理的と言っているそうです…。
あくまでこの選択制ランチボックスが完全給食だと言い張る盛岡市教委と実施校の校長先生。

ですが、この選択制ランチボックス給食は、”中学校でも完全給食実施”を求める声をうけとめるものとなっていません。それが低すぎる喫食率となって現れているのだと思います。
自校給食の小学校を卒業して、選択制ランチボックスの中学校に入学、実際ランチボックスを食べてみた生徒はそのギャップに何と思ったでしょう。

当ブログの学校給食カテゴリー記事でも繰り返し書いていますが、季節のもの地のものを生かし、冷凍食品・ボイルパック・レトルトパックに頼らない手作りの献立、作る側と食べる側がお互いに顔が見える、栄養士・調理員も学校職員の一員として子どもたちの成長に関われる環境などが、現在の学校給食には重要です。

市教委は選択制を残りの中学校でも実施、将来的には選択制のほかにセンター方式や親子方式なども検討するとしています。


●給食署名提出しました●

2013-12-26 12:13:23 | ●盛岡の学校給食●

盛岡市の学校給食をよくする会結成から半年、みなさんからご協力いただいた給食署名11,787筆を提出しました

12月24日、給食をよくする会の比屋根会長、下田副会長、新婦人盛岡支部から4名、ほかに県母親連絡会からも参加して署名を提出。受け取ったのは用事でいらっしゃらなかった谷藤市長に代わって佐藤副市長。
3


翌日の岩手日報に記事が載りました。
20131225nippou


すべての単独調理場継続を求める署名の内容に対して佐藤副市長は、すべて継続というわけにはいかない、総合的に検討していくと言いました。

1年前、すべてセンター化と言っていた基本方針案から単独調理場継続も検討すると修正されたことは運動の成果です。
しかし全体としてはセンター化方針は変わっていないので、今後も市民レベルでの運動がますます大事ですね

それと!新婦人盛岡支部が実施した学校給食に関するアンケートの結果もお渡ししました。

このアンケートについては後ほど詳しく書きます


●学校給食を考えるシンポジウム●

2013-12-18 14:01:27 | ●盛岡の学校給食●

盛岡市の学校給食をよくする会がシンポジウムを開催します

子どもたちの未来のため
盛岡市の学校給食を考えるシンポジウム

日時:2013年12月21日(土)13:30~15:30
会場:盛岡市中央公民館講堂
参加料:無料

駐車場:公民館の駐車場は数に限りがありますので、できるだけ最寄りの駐車場等をご利用ください。
※盛岡市水道局裏の駐車場をご利用ください。

学校給食は、成長期にある子どもたちにとって、大変重要なものであり、教育として位置づけられています。
「子どもたちの心と体を育てる安全で豊かな学校給食を守り、より充実させていくために今何が求められているのか。」「盛岡市の学校給食はどうあるべきか。」いっしょに考えてみませんか。

*学校関係者、保護者等のパネリストによるシンポジウムです。

当日は13:00開場、先着150名様に学校給食で人気の揚げパンをプレゼント
学校給食の展示なども予定しています。

どなたでも参加できます。多数のご来場をお待ちしています

盛岡市の学校給食をよくする会
会長:比屋根 哲(岩手大学・教授)
副会長:下田 田美子(岩手食生活研究会・主宰)
連絡先(「よくする会」事務局):盛岡市職員労働組合内
電話:019(652)4672 ファックス:019(651)2296


●市議会で学校給食について③●

2013-12-12 17:55:58 | ●盛岡の学校給食●

今日の市議会では、神部伸也市議(共産党)、伊勢志穂市議(絆の会)がそれぞれ学校給食について質問しました。

午前中は神部市議。
まずは、学校給食基本方針修正案に対して市民の意見を聞く機会はつくらないのかという質問。パブコメを実施し市民の意見を反映した修正案なので改めて機会は設けないけど、方針に基づいて計画を決めるときは皆さんの意見を聞きながら進めるということでした。

修正案では単独調理場継続も視野に入れるとしているけど、現在の敷地で支障なくとか経費が過大にならないとか条件があるため、自校式給食の学校に通う方たちには危惧が残る。30年後児童数は半減ともいわれる中、本当に現在の1.67倍の敷地面積が必要なのかという質問には、児童生徒数も含めて、衛生管理基準に合致した施設は実際どのような面積が必要か各校ごとに検討する必要があるとのことでした。いずれ1.67倍なのかそれ以下なのかあるいはそれ以上なのはこれからと。
単独調理場を継続するのか、あるいは共同調理場を建設し集約するのか、親子方式を導入するのか、盛岡地域の調理場の今後はこれから調査士検討するとのことでした。

以前市教委からの資料で、更新可能な単独調理場施設は4か所だけとあったが?と聞くと、それももう一度調査しながら進めていくとのことでした。

午後は一問一答で伊勢志穂市議の中学校給食についての質問。
冒頭、選択制ランチボックスは完全給食と考えているのかと確認。そして現在の喫食実績。平成23~24年度は既出なのでそれ以外で。
黒石野中:H21年度44.3%、H22年度43.5%、H23年度37.7%、H25年度11月まで29%
上田中:H22年度40.9%、H23年度33.9%、H25年度11月まで34.4%
北松園中:H22年度33.9%、H23年度30.1%、H25年度11月まで30%、
松園中:H23年度39.3%、H25年度11月まで43.1%
厨川中:H25年度11月まで43.4%
下ノ橋中:H25年度11月まで51.7%
全体でH21年度44.3%、H22年度40.3%、H23年度35.7%、H25年度11月まで39%…
先日もそう思ったけど低いですね∑(@@;) これで完全給食を実施してますとはとてもとても言えないと思います。で、特に目標値もないそうです。なんとも…

当初はランチルームを利用した食育が話し合われ、黒石野中学校ではランチルームを設置したが、時間の関係などで利用していないことも判明。ランチボックス導入時とはだいぶ違ってきている模様です。
伊勢市議は、話がだいぶ変わっても何の報告もなく進められているなか、このような大きな方針を決めるのに公募委員を含めた検討委員会なりを設置しないのはおかしいと主張しました。

ホント、今後の盛岡市の学校給食、子どもたちを左右する大きな計画です。コスト優先ではなく、より良い給食をめざしてほしいです。