【時事(爺)放論】岳道茶房

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梅雨入り、平年より遅れる見通し

2010年06月08日 | ニュース一般
気象庁「あと数日梅雨入りなさそう」

 日本列島上空の寒気に押され、梅雨前線が太平洋の南方で足止めされているためで、気象庁では「前線北上の兆しはなく、あと数日、梅雨入りはなさそう」。野菜や果物を作る農家には恨めしい事態だが、今年に限ると、口蹄疫被害で家畜の埋却作業を急ぐ宮崎県の畜産関係者にとって、天の恵みになっている。

 今年は沖縄・奄美地方で平年より数日早い5月6日頃に梅雨入りした。その後、前線は日本の南海上付近に停滞し、平年なら同29日頃に梅雨入りする九州南部でも気配はない。東京では6月に入り、6日までにわずか1ミリのカラカラ天気だ。

 同庁によると、日本列島付近は上空を流れるジェット気流が大きく南に蛇行しているため上空に寒気が流れ込み、前線の北上を妨げている。この寒気は今週末にも解消されそうだが、列島付近まで前線がかかるのは平年より遅れるという。

 こうした状況に、スイカの生産が盛んな山形県では「各地の海開きに合わせて出荷したい。少しでも早く梅雨が来てほしい」(JA全農山形)と話す。東武百貨店池袋店によると、1年のうち傘の売り上げが最も伸びるのは6月。同店では日傘が昨年の約1・5倍売れる一方、雨傘の売り上げは約2割減という。

 ただ、口蹄疫で大きな被害を受けた宮崎県の畜産関係者からは、梅雨入りの遅れを望む声も聞かれる。

 同県内には、梅雨を待つ野菜や果物の生育農家も多いが、今年は、疑い例も含め川南町など2市5町で口蹄疫が確認された。現在、ワクチンを投与した家畜を含め計約28万頭の殺処分と埋却作業が進んでいる。雨が降ると重機は使えず、埋却地からの雨水流出があれば作業自体がストップする。

 同県は5月30日から6月3日までの5日間、約2万8000頭の家畜を埋却したものの、6日も新たに感染疑い例が確認された。県農政企画課は「今年だけは雨のない日が1日でも続いてほしい」と話している。

2010年6月7日 読売新聞


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