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代返は常習?「身代わり投票」若林氏辞職

2010年04月04日 | ニュース政治
代返は常習?「身代わり投票」若林氏辞職

 参院本会議での「身代わり投票」がバレた自民党の若林正俊参院議員(75)が2日、責任を取り議員を辞職した。若林氏は会見で「魔が差した」と釈明。代わりに投票ボタンを押した青木幹雄前参院議員会長からの依頼を否定したが「深いためらいはなかった」とも述べ、“常習性”を疑う向きもある。

 困った時の「ミスターリリーフ」として、自民党で重宝されていた若林氏。しかし投票ボタン押しの「代役」は、皮肉にも議員の座を追われる原因になった。

 議員辞職願が参院本会議で許可され、会見した若林氏は「隣の青木さんが席を離れ、すぐ戻ると思いボタンを押した。私も時々(採決前)トイレに行く」と釈明。案件数の10回、青木氏の分もボタンを押したが「魔が差したとしか言いようがない」。青木氏は「ちょっと失礼」という趣旨の言葉を残したというが、投票依頼は「まったく受けていない」と否定した。

 ただ若林氏は「ためらいはなかったのか」と問われ「深いためらいは持たなかった」と回答。党内では「慣れではないか。“常習性”を疑われても仕方ない」(関係者)の声も。国民への謝罪も若林氏は記者に促されてから述べ、1票の重みをどこまで感じているか微妙な対応もあった。

 青木氏も「そんなことあるわけがない」と、依頼を全面否定。参院選で島根選挙区に立候補するが、高齢批判もあってただでさえ肩身が狭い。これ以上影響が及ぶことを避けるためか、党は「青木さんは関係ない」(谷川秀善参院幹事長)と経緯を聴く予定もない。

 青木氏の選挙を含め、党へのダメージを恐れた自民党は、問題発生から1日もたたずに「若林氏の独断」として、スピード決着させた。谷川氏は「大臣までした人間が、小学生じゃあるまいし代返してどうする」と怒り心頭。丸山和也参院議員も「ちょっとぼけているのかな」と指摘した。

 ただ、山本一太参院議員は「参院選への影響が心配だ。次の選挙に出ないので、緊張感が欠けていたのでは」と危機感を示す。若林氏は今夏の参院選に立候補せず、辞職は引退時期が早まっただけだ。むしろ公募で後継者に決まった長男健太氏(46)への逆風が、強まる可能性もある。代役続きだった若林氏の政治家人生だが、選挙の代役はきかず、今回の行為の代償は決して小さくない。

2010年4月3日 日刊スポーツ

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