夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

優れた絵本は、簡潔で深い教訓に満ちている 7/20

2011-07-24 22:42:22 | 名字の言
街中の果物屋に飾られた1このりんご。通る人々が、それを見てつぶやいていく。“ビタミンがいっぱいありそう”“1こ30円のりんごを3こ買うと……”“店の入口をちょっと直せば、もっと客が来るのに”。『1こでも100このりんご』(井上正治作・絵、岩崎書店)という絵本のストーリーだ▼りんごは、聞こえてきたつぶやきから、声の主がどんな人かと考えを巡らす。お医者さん、算数の先生、腕のいい大工さん等々――。物語を締めくくるりんごのつぶやきが、なんとも哲学的だ。“見る人が100人いれば、私は100通りのりんごになるんだわ”▼子どもに読み聞かせた後、こう伝えたいところである。「りんごだけじゃないよね。『あのお友達はどんな人?』と聞いても、みんな答えは違うよね」「お友達のいいところを見つけてあげることが大事だよ」▼優れた絵本は、簡潔で深い教訓に満ちている。あらゆる世代の心に響く。相手がどう見えるかではなく、どう見るか――人材育成のポイントでもあろう。“私にはない素晴らしい力を持っているはず”。そう信じて関わることが、自他共の成長につながる▼一人残らず、かけがえのない未来の宝。そう決めて「青年拡大」「人材拡大」に挑みたい。(馨)

コメントを投稿