夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

学会は校舎なき総合大学 7/22

2011-07-24 22:44:01 | 名字の言
取材打ち合わせのため、演芸関係者を寄席に訪ねた。ちょうど舞台では、80歳を超えた大ベテランが元気な姿を見せていた。かつて一世を風靡した浪曲師。都はるみさんも子どものころに憧れ、目標にしたという節回しは、なお健在だ▼楽屋にお邪魔すると、色紙にサインをされていた。「うまいやろ」。かくしゃくとした声。「でもな」。明るく笑いながら、こう続けた。「サイン以外はあかんのや。字の読み書きでけへんのや」。4歳から舞台に立った。経済的にも時間的にも、学校には行けなかった▼確実な統計はないが、障がい、貧困、さまざまな事情で、文字の読み書きが困難な人は、日本で数十万人から数百万人いるとされる。識字教室などの努力が続けられるが、社会のより深い理解が求められる。「よみかきのできなかたときは まいにち かべにむかて にらめこしていました」――識字教室で、ひらがなを覚えた男性の文だ(大沢敏郎『生きなおす、ことば』)▼筆者の知る学会の同志にも、読み書きができなかった方が3人いる。そして、今はできる。きっかけは全員同じだ。「御書、学会指導を学ぶなかで」▼学会は校舎なき総合大学。あまたの人々の支えとなり希望となり、厳然と民衆の中に立つ。(哉)

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