昨日から、なぜか私だけウィルスにやられたらしく
お腹の調子が悪かったので、りんごを買ってきました。
りんごには、整腸作用があるそうです。
お薬よりもできるだけ、食事療法で何とかしたいと思って。
(もう復帰しましたけ
)
とはいっても、子どもたち
もりんごは大好きなので、
今日の朝食のデザートにも出しました。
デザートがあると、子どもたちの食事の進み具合も早く、
今日は楽勝
のはずだったのですが・・・
一切れお皿に残ったりんごに目を付けた風くん。
「りんご1個あるから、風くんが半分こしたげるね」
ん?
「ちょっと、風くん、りんご何個たべた?ママ、ひとり2個ずつねっていってなかった?」
そう、ひとり2個ずつにカットしたため、余るはずがないのです。
みるみる表情が変わっていく風
の頬を花がなでながら、
「ほら、泣かない、泣かない。」
まだ、泣いていないのに~~~
そうこうするうちに、ますます表情が崩れ、
あーん、あーん
涙があふれてきました。
すると、花は慣れた様子で、
「はいはい、ママのお膝いっておいで。」
それでもしばらくは椅子の上で泣いていましたが、
「じゃあ、ママのお膝に来る人~」
というと、すとんと椅子を降りて私のところまでやってきて、
膝の上によじ登ると、胸に顔を埋めてオイオイ泣いています
「どうしたん?そんなにりんご食べたかったん?」
こくこく。
「ママに怒られてと思ったん?」
こくこく。
「ママに怒られてショックやったん?」
こくこく。
泣いている顔は見られたくないようで、ずっと胸に顔を埋めたまんま。
私もまだ食事中だったので、片手で風を支え、片手で食事をしていると、
私のもう一方の腕をとって、自分の首に巻きつけていました。
あぁ、この姿勢でぎゅっと抱きとめていてほしいんだね。
「風くんが、りんご欲しいのはわかったけど、
他の人の分まで勝手に取ろうとするのはダメやんなぁ?」
こくこく。
それもわかってはいるみたい。
「もっとりんごが欲しいんだったら、ちゃんとその気持ちを伝えないとダメやんなぁ?」
こくこく。
「勝手に半分こしよう!とかいうのは、ちょっとずるっこやんね?」
こくこく。
「まだりんごはあるから、また今度切ってあげるよ。それでいい?」
こくこく。
あるからといって、好きなものばかりたくさん与えることはあまりしません。
その場をしのぐだけであれば、
キッチンへ行ってりんごを切ってくることは簡単です。
だけど、ここでおざなりにしてはいけないコミュニケーションがあると思うのです。
キッチンへ行ってりんごを切ってくる時間を、風と向き合うことにつかいます。
そして、
ルールを守ることや、
ずるをしないこと、
自分の気持ちをちゃんと言葉で伝えること、
少し我慢すること、
悪いことをしたと思ったら反省すること、
そんなエッセンスを振りかけます。
話をしながら、風は私の腕の中でじぃーっとしていました。
そうこうしているうちに、花が一言。
「あ、もう、こんな時間!私、りんご食べている時間ないから、風くんたべていいよ。」
おねえちゃん、ナイスフォローです。
「花ちゃん、ありがとー
」
「私が時間ないから、食べてもらうだけだから」
母の存在を気にしてか、そんないいわけをしながら、
そそくさと洗面所へいってしまった花。
あなたの気持ちはちゃんとわかっているよ。
ったく、りんごごときで泣くんじゃない
という気持ちもありますが、
風にとっては「叱られる=自分を否定」されることなのかもしれません。
風にしたら、全部一人占めするんじゃなくて、
“ちゃんと半分こしようとした”のかもしれませんから。
今日のところは、それをママに認めてもらうことはできなかったわけですが。
(これが、ひとり2個ずつと決めていなければ話は違ったかも)
自分が愛されている実感
がほしかったのでしょう。
だからハグは、心の傷を癒す薬なのです。
それが満たされて初めてまた自分のことを認められるようになる。
子どもの成長って日々その繰り返しのように感じます。
子どもとのコミュニケーション、
ちゃんととっていますか?