向こうの車両から車掌さんが全速力で走ってくる。
そして真剣な顔をしながら、そのまま次の車両へ猛突進。
なんだろう?なんかハプニングでもあったのかな、
と思いながら座っていると
電車がホームに入り、止まる寸前に
早口の車内アナウンスが・・・
「ハァ、ハァ、次は○○―、ハァハァ、○○でございます!」
言い終えると同時に、電車の扉が開いた。
どうやら、止まる前にどうしても言いたかったらしい。
いや、いくら早口でも、もう意味ないから!!
鉄道マンの意地!?なのかな?
「お前、鼻毛でてるぞ!」
「クサイ所おると鼻毛伸びるらしいぞ、お前の部屋くさいんやろ。」
と言われた。
あんまり失礼なこと言うので、
そいつとは、その日ちょっと喧嘩に。
その夜、テレビを見ていると、
くさや作りの紹介をしていた。
ふと、くさや作りの説明をしてるオジさんの顔を見ると、
両方の鼻の穴から、鼻毛がどっさり出ていた。
僕はあわてて、部屋の空気を入れ替えようと、窓を全部開けた。
買物をする時、何十個も吟味するのに、
結局一個しか買わないおばあちゃんがいた。
その、あんまり真剣に吟味するしぐさが愛らしいので、
僕ら店員は密かに「吟味さん」と呼んでいた。
そしてみんなで、
「可愛いおばあちゃんやねえ。」
などと言いあっていた。
ある日、そのスーパーで万引犯が捕まった。
なんと吟味さんだった。
毎回、買うものじゃなく、取るものを吟味していたらしい。
そして僕らは、おばあちゃんが万引するところを、
暖かく見守る・・・おバカ店員だった。
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友達の家に遊びに行ったら、
友達が手料理で迎えてくれた。
その料理の中に、トマトのサラダがあった。
「わたし、一番好きな食べ物、トマトやねん。嬉しいわぁ。」
と言うと、
「そうなんや。じゃ、どんどん食べてや。」
と、優しい。
「ありがとう、やっぱり、トマトおいしいわぁ。一番好きや。」
と私は上機嫌。
最後に一番好きなものを置いておくタイプの私は、
トマトを一つ大事にスタンバイさせていた。
さて、そろそろお楽しみを・・・と思ったが、遠慮して
「食べていいの?」
と、一応聞いてみた。、
すると、突然友達がぱくっとトマトを食べてしまった。
えっ!!
どうも彼女には「食べていいよ。」
と聞こえたらしい。
さっきまであんなに優しかった友達が、
今は悪魔に見える。
でも、ここで駄々こねるのもかっこ悪いし・・・。
誰のせいでもない怒りが、ふつふつと湧き上がってきたが、
私は一旦持った箸をそっと下ろして、
心で叫ぶしかなかった。
私はトマトが好きなんだあ!!
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関東の友達と車で高速に乗っていると、
料金所が近づいてきた。
料金所で、
「気いつけて行きや。」
「ありがとう。」
とやりとりして、車を走らせていた。
すると、関東の友達は真面目な顔で、
「え?今の料金所の人、友達なの?」
と、聞いてきた。
「えっ!?友達?なんで?」
と、まったく話がかみ合わなかった。
関西人って奴は、やっぱりなれなれしいのですかねえ。
読んでいただきまして、ありがとうございました