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カルカヤの歌 、磐井の反乱伝説 作者:春野一人

2011-07-24 22:49:11 | 戦国時代考証

 カルカヤの歌 、磐井の反乱伝説作者:春野一人

47 書記に書かれた、継体王の婚儀
 継体王は大伴金村大連《おおとものかなむらおおむらじ》を大連とし許勢男人大臣《こせのおひとおおみ》を大臣とし物部麁鹿火(もののべのあらかい)大連を大連とし、すべて元のとおりとした。
 十日に大伴の金村大連が王に奏上する。「臣が聞きますには、代々の帝《みかど》が世を穏やかに治めるには皇太子、後宮の事が定まっていなければならないといいます。清寧《せいねい》王(白髪の王)は世継ぎがいませんでした。それで私の祖父、大伴の大連室屋(むろや)は王の名を残すために郡《くに》ごとに三種の白髪部《しらかべ》(雑役、食僐、警備の三種の仕事をする白髪名を冠した部門)を置きました。これは痛ましいことでありました。ご了承して頂きたいのは手白香皇女《てしらかひめみこ》を后《きさき》として立てるために使者を遣わしていただき、民意にそうと言うことです」
 王はおっしゃられた。「使者を立てることを許す」と。

 三月一日 継体王は詔《みことのり》(王の命令を伝える文書)を発した。「天の神、地の神を祭るには神主が居なくてはならず、天下を治めるには君主がいなくてはならない。天は人民、田畑の財を守らせるために王を持ってなし、それを助け養うことを司《つかどら》した。大連は子のない事を憂えて、私の代ばかりではなく代々誠心誠意国の為につくした。礼をつくして手白香皇女をお迎えに行きなさい」と。

 三月五日 継体王は皇后に手白香皇女を立てた。婚儀を行った。


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