ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

考える

2007年09月10日 | Weblog
今日からニヒル牛に入った新規の作家さん、小川瑠衣子さん。
全部原画のフォルダを持って。
「売る物が無いんです」
うーん、ニヒル牛は基本的に、なんらかの形で、お客さんが買える作品が欲しいんだけど。
「はい・・」
売りたくないのですか?
「いいえ、売りたいんだけど、値段が分からないんです」
彼女が考えて付けた作品の値段。見て驚愕。
「これは駄目でしょ。こんなに安いのはさすがに駄目です」
一枚一枚、描かれた絵画を、ポストカードより安く売るのは、さすがに駄目だと言わざるおえない。
これが、値段が分からないという作家さんじゃないのなら、もちろん余計な事は言わない。
なるべく口出しなんてしたくないけど。
「値段難しいです」
いい作品だと思う。
きれいだし、すごく雰囲気がある。
だから、こんな値段なら、無い方がましだ。
くす美が言っていた事を、考える。
「何にでも値段を付けるなんて考え方はおかしい」
かかった時間、作品の出来、思い入れ。
何が値段になるんだろう。
私は、誤解をおそれないで言えば、ゴミくずに10円とつけもするような、混沌としたバザールのいい加減さも、好きなんだけど。
値段のついていないゴミくずより、10円が付けられたゴミくずが楽しい・
ニヒル牛にはそんな箱も混じっているのがいいと思うのだけど。

だけど、そんな事とは関係なく、値段を付けない方が、正しい事もあるのだ。

ニヒル牛の根本の一つを考え直さなければいけないかもしれない。
売る物が無い箱も、ありなのか?

もうちょっと、考えて、必要なら訂正します。
意見がありましたら、ぜひ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする