今は雲南省の大理市大理鎮という所に滞在中なのですが、ここ大理鎮の地元の人の話によると雲南省は4年連続の旱魃に見舞われているとの事です。ここ大理鎮では飲み水等の心配はないとの事ですが、雲南省の省都昆明などでは場所によっては飲料水の確保などにも影響が出ているそうです。
大理鎮では、昨日の午後に実に久方振りに雨が降りました。雨が降ったものの降水量は極めて少なく、農作物等にもたいした良い影響を与えない程度の少量の雨だったそうです。
雲南省の新聞等によれは、場所によりサトウキビが旱魃の影響を受けその収穫がほぼゼロで、サトウキビを原料にした製糖工場が今年は稼動できないとの事。また、雲南省のある村では、旱魃の影響で農作物の作付けや収穫が出来ないので、村人の多くが出稼ぎに出掛けてしまったそうです。
雲南省を旅行して地方に行くと、村の小さな川等が完全に干上がっていて、一体全体この川に水が流れていたのは何時のことだろうと思う事もしばしばです。また、小さな農業用のため池などの水量も随分と減っていて、普段の半分以下というような光景も良くみかけました。
ここ大理鎮も長い間雨が降っていないこともあり、いやに埃っぽい感じがします。また空気の汚れの所為か山の稜線などもくっきり見えません。霞がかかったようにボンヤリした感じですが、昨日ほんの少しですが雨が降り空気が雨で洗われ、埃っぽい空が少しですがきれいになったように感じます。