中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

彩礼が低いと結婚出来ないのか?

2019年02月03日 | 中国事情

以前は割りと良く新京報、澎湃新聞、南方週末と云った中国語サイトや、中国語版BBC、紐育時報、中国語版ウォールストリートジャーナル等サイトを覗いていたのですが、最近は全くと云って良い程これらのサイトは覗いてません。

何故かと思い考えてみたら、何年か前に携帯をスマートホンに変えてから、微信を利用する様になり、朋友圏で発信される知り合いの文章を見るのについつい時間を取られ、以前覗いていたサイトにアクセスする時間が減ったことが理由の様です。私の朋友圏に登録している人の多くは、私が日本語を教えているのでそれを通して知り合ったのですが、ついつい彼ら彼女らの書き込みを見てしまいます。

今日本では上野にある東京国立博物館では顔新卿特別展が開かれている様ですが、それに関する記事も朋友圏には幾つか掲載されています。この様な書き込みを見ると、改めて顔新卿に付いて中国での関心の高さを思い知る次第です。私の所で日本語を習っていた人は、この顔新卿特別展を見る為、間も無く日本へ出かけます。

また、何か事件やある出来事が報道されると、それに関する書き込みもされ、それで、ある程度中国人がどんな事を考えているかとか、どんな風に思っているかもある程度は知る事が出来ます。最近では「嵐」と云う日本のグループが解散する事やそれの関するコメントが、私の朋友圏にも載ったので、大いに驚いた次第です。そんな事もあり、近頃はついつい朋友圏を見るのに時間が掛かり、中国のサイトを見る機会が減ったと云う様な状態です。

先日久方ぶりに中国語サイト「新京報」を覗いたら「彩礼が少ないと結婚出来ないのか?、彩礼を制限する法令が出される」との記事が掲載されてました。彩礼とは、日本で云えば結納金の事ですが、その記事に拠れは河南省の平均の彩礼は約9.78万元との事ですが、河南省で一番彩礼が高いのは、濮陽市で、13.91万元、次いで商丘地区で13.51万元と事です。彩礼が河南省で一番低いのは洛陽地区との事ですが、それでも6.21万元との事です。以前中国中央テレビのニュースでも農村部では、彩礼が高騰しており、止むを得ず結婚を断念すると云う様な状況が起きているとのニュースを見た記憶もあります。

新京報に拠れば、濮陽市人民政府が「農村地区では彩礼は、6万元以内とする、また市部では5万元とせよ」との政令を公布したとの事です。また、披露宴の卓は15卓迄とする事、更に1卓の料理の価格は農村では、300元以内、都市部では、600元を超えない事とするとの内容も含まれているとの事です。また、酒は60元以内の物を、煙草は20元以内の物を出す様にとの規則も含まれるとの事です。

この様に彩礼が高いのは、農村に今も残る伝統的な習慣、風習の影響を指摘する声もあるようです。また、一人っ子政策に拠り、農村部では、特に男女比のバランスが崩れたのも原因の一つに挙げられている様です。ある濮陽市の農村の例では結婚しようと思ったら女性側から、15万元の結納金を要求されて、結婚話が頓挫してるとの事です。男性側はとてもこの様な高額の結納金を払えないと嘆いているとの事です。

間も無く中国では春節ですが、春節には農村部から出稼ぎに出ている若者たちが見合いをして結婚をするケースが多いので、この時期にこの様な政令が出された様です。無論この様な政令が出されたものの、ちゃんと守られるか危惧する声も多いとの事。 

雲南省農村の結婚式葬式等の宴会基準

 


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