ここ数年雲南省大理市や大理古城がある大理鎮では、日本語を教える日本語教室が増えている様です。私が知っているだけでも3か所程日本語を教えている教室があります。また、個人で自宅で日本語を教えている人も何人か知っています。最近、この様に日本語を教える場所が増えている理由の一つに、近年頓に上海、北京、深圳等大都市から、大理に移住してくる人が増えている事も理由に数えられるかもしれません。
速いもので、私が貴州省から大理に移り住んで来て5年が過ぎ、今年で6年目となります。このブログでも触れましたが、大理に移って来てからも、時間もあり、特にやる事も無いので、無料で日本語を教えています。5年前大理に来たばかりの頃は、大理古城を含めて大理市には、日本語を教える場所は一か所もありませんでした。家庭教師として一対一で日本語を教えている人は何人か居ましたが、日本語教室は一か所も在りませんでした。ところが2017年頃から日本語学校や日本語教室が出来初め、私が知ってい限りでは今では3か所日本語を教える場所があるとの事です。（注：当然未だ私が知らない日本語教室や学校もあると思います）
私が大理で日本語教え始めた頃の生徒は、小、中学生や高校生や大理大学の学生が多かったです。その後、大理古城で道路で物売りをしている他所の場所から大理に来て住んでる若者等も来るようになりました。無料で日本人が日本語を教えていると云う事で、珍しい事もあり、色々な人達が私の所で日本語を勉強していましたし、今も私の所で勉強しています。
ここ一年の変化、特徴の一つは、上海や北京、成都等大都市から、大理に移住し、既に定住して居る様な人が、私の所で日本語を勉強する人が何名かいる事です。その様な人達の中には、大理で土地を借りて、有機農法で野菜やお米を育て自給自足に近い生活をしている人もいます。また、上海、深圳等から大理に移り住んで来て民宿やゲストハウス等を経営している人も居ます。また、その様な人達は、日本を初めとして海外へ旅行をした人達も多く、日本に対する印象も大変良い様です。また、近々日本へ旅行を計画しており、それで私の所で日本語を習っていると云う様な人達もいます。
この様な人達の特徴は総じて中国でも可成り裕福な層に属していると思われます。その様な人達の中で、幼稚園児や小学生低学年の子供がいる親は皆プライベートの幼稚園や小学校に子供を通わせています。地元の公立の小中学校に子供を通わせている親は皆無です。上海から移り住んで来たある親の子供は、今プライベートの幼稚園に通っており一か月の月謝が3800元との事です。その幼稚園では、時々親子で国内旅行にも出かけます。幼稚園の授業は全部英語で行うとの事です。園内では、中国語は全く使わないとの事。
別のプライベートスクールでは、毎年一回海外へ出かけるそうですが、去年はアメリカへ、今年は日本へ行く予定との事です。矢張り月謝は4000元程の事。（注：大理大学の文科系の一年分の学費が約4000元です。）日本の柔道を教えているプライベートスクールもありますし、日本語を教えてるプライベートスクールも幾つかあるとの事です。
また、その様な親の場合、子供が中高生ともなると、子供達も中国の公立の学校に通わせないで自分達つまり親が教育しているケースも多い様です。無論本人が学校に行きたくないと云う事が前提ですが、本人の意思を尊重して自分達で教育を施しているとの事です。そう云う親も何人か私の所で日本語を習っています。
中国は中学校や高校に通わなくても大学受験が出来ます。所謂高考に合格すれば大学に進学が出来るので、そう云う意味でも日本と比べ自由度が高い様で、無理強いして子供を中学や高校に通わせず、親が、自分達で家で子供に教えているとの事です。私の所で日本語を勉強している一人の子供は、矢張り高校には行かず自分で自宅で勉強して高考にも既に合格して、将来は海外の大学に進学する予定との事です。
北京から大理に移り住んで来た人は、今大理古城で茶館を経営しているのですが、今年中に日本の京都に中国茶専門の店を開く計画との事ですが、京都の不動産は安いとの感想を漏らしております。（注：この方も私の所で日本語を勉強しています）
今雲南省で一番不動産が高いのは大理市との事で大理市でも、400万元から500万元と云う物件も珍しく無い様です。ですから京都の不動産は左程高くない、安いと映る様です。
最近私の所で、日本語習っている人達を通して、今まで私が全く知らなかった別の世界が垣間見えた感じです。ある人は麻雀で、たった一晩で40万元負けたとの事。
