中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

楊艾菁さんと夢想小学校

2012年06月06日 | 中国の農村教育事情

夢想小学校と名付けられた学校は、7月8日に完成するそうです。楊艾菁さんたちは本来は8月中に工事を終え、9月の新学期までに学校を完成させる予定だったそうです。ところが30万元を寄付した上海人から、8月に完成してすぐ学校を使用するのはシックハウス症候群などで子供の身体に悪影響を及ぼす可能性もあるのでもっと早く学校を完成した方が良いとのアドバイスもあり、双方で協議した結果7月初旬までには学校を完成することになったそうです。

協定書を交わして7日以内に10万元を郷政府に送金、さらに学校の一階部分完成したら更に10万元を追加、教室棟などが完成して、関係当局の検査がすみ、合格、問題が無いと認定されたら更に10万元を払うそうです。

実は私たちも10年ほど前に、募金により貴州省に小学校を建てたことがあるのですが、その時にも2回に分けて必要なお金を相手の村の関係者に届けました。その時の話では、一括して払うと手抜き工事が行われる恐れがあるので、工事が工程表通りチャント行われたのを確認しながら2,3回に分けて工事代金を支払うという話でした。楊艾菁さん会ったときには何故3回に分けて支払うのかは聞きませんでしたが、やはり同じような理由によるのかもしれません。

また、楊艾菁さんに納雍県昆塞郷挟岩村村(挟は手偏なし)に行った際の感想や印象などを聞いたのですが、貴州省の農村の村は何処でもおなじですが、この村でもやはり若い人たちは大部分の人が出稼ぎに行っている事です。楊艾菁さんが村に行ったのは2月だったこともあり、あまりの霧の多さ、濃さに驚いたとの事。昆塞郷の招待所に泊まったそうですが、やはり貴陽市で生まれ育った楊艾菁さんは、その一泊20元の招待所の粗末な設備などには驚いたそうです。

楊艾菁さんは9月に行われる開校式には、当然出席するそうですが、機会があれば私も開校式の様子を覗いて見たいと思っています。というのは、ここ納雍県にも「穿青人」 と呼ばれ、中国語では「未定民族」と言い、まだどの民族に属するか確定していない民族「穿青人」が住んでいるからです。ある研究者によれば中国の第57番目となる民族かもしれないとのことで、私は、まだこの「穿青人」と呼ばれる人たちの住む村を見たことがないからです。この開校式に行けば、「穿青人」に会うことも出来るかもしれませんので、機会があれば一度足を運んで見たいと思います。










最新の画像もっと見る