中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城で「古城維持費」徴収

2014年05月26日 | 雲南省

5月24日付の「春城晩報」に拠ると、大理市人民政府は、「大理市大理古城保護管理办法」を7月1日から施行すると発表したとの事です。この法律の施行に伴い、7月1日から「大理古城維持費」を大理古城を訪れる観光客から徴収する事になるそうです。

但し、「大理古城維持費」を具体的にどのような形で徴収するのか、徴収する対象者やその範囲、徴収金額に関しては検討中で、それらに付いては決まり次第改めて公布するとの事です。このブログでも、大理古城の維持費徴収の問題に付いては、少し触れた事がありますが、2009年にも、大理古城では「古城維持費」を徴収する事は決まったものの、結局は様々な理由で沙汰止みとなったようですが、今回は間違いなく大理人民政府は「古城維持費」の徴収に踏み切る事にしたようです。

「春城晩報」「雲南信息港」(注:電子版)等に拠れば、「大理古城維持費」の徴収に伴い、古城内で建物を新築する場合は無論の事、建物の改築、改修する場合も、その外観等に関しては、大理古城に相応しい建築物が要求され、古城の景観を損ねない様に配慮しなければならないとの事です。7月1日以降は、大理古城で造られる家屋に関しては、様々な制限や規制を受ける事になるそうです。

既に、大理古城内には既存の公共バスの乗り入れは禁止となり、環境に配慮した新しい「電気自動車」が配備され、公共バスに変わる足として活躍していますが、今後は大理古城内への車両等の乗り入れも大幅に制限され、従来のバスに変わり、環境に配慮した「電気自動車」が公共交通機関として整備、配備される様になるとの事です。7月1日以降は、観光客の車での「大理古城」内への乗り入れも全面的禁止となる様です。

また、大理古城内の歴史的建造物や古民家、遺跡等には、標識が付けられると共に、説明文や案内文も掲げられるそうです。「大理古城」内の古木、銘木等にも同じように説明文、案内文等が付けられ、観光客が大理古城をより理解出来る様に配慮するとの事です。

私が、この件で少し興味があるのは、説明文や標識に日本語での説明文が付くかどうかです。最近の古城内の一部の新しい標識には、英語や韓国語での表記はあるものの日本語での説明は無い場合も多く、大理古城内でも日本の地位の低下を感じます。それ だけに7月1日以降「古城管理費」徴収に伴い、「大理古城」内では、どのような言語で表記されるのかは大いに興味がある所です。

また、現在でも「大理古城」にも、一部日本語訳での説明はありますが、その日本語訳はかなり怪しげな日本語での説明となっており、思わず首を傾げる様な日本語の表現となっている事も多く、例えば、「あなたのありかの位置」「水中の落下に注意」等とか何かと変な日本語訳も多く目に付きます。7月1日以降「古城管理費」徴収に伴い、「大理古城」内では、どのような言語で表記されるのか、そして、日本語標記が付けられる場合には、どの様な日本語訳となるか注目しています。

 

 

 



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