中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

中国青少年の喫煙率

2014年05月29日 | 中国事情

新京報等に拠れば、5月28日に「中国青少年煙草調査2014」と云う中国の青少年の喫煙に関する実態調査報告が発表されたとの事です。この調査は、全国31省の336市、県、区内の中学校1020校の生徒約15万人を対象に行われたとの事。

その調査結果に拠れば、100名中6名が、自分は喫煙者と答えたとの事です。喫煙する場所として多いのは、学校、ネットカフェ、家庭との事です。タバコは学校付近の雑貨屋等で買う事が多いと答えると共にバラ買い(箱買いで無く一本で買う)が多いとも答えたそうです。学生は金銭に限りがあるので、箱買いでは無く、バラ買いが多いとの事ですが、同級生からタバコを貰うと答えた生徒が54%に上ったそうです。中国でも18歳未満の青少年にはタバコを売らないような規定や学校周辺でタバコを売ってはいけない等の規則もあるとの事ですが、6割強の青少年がタバコは、学校周辺で簡単に手に入るとも答えたそうです。また、約2割の生徒が18歳未満ゆえタバコを買うのを拒否されたと答えたとの事。

私が今滞在中の大理古城内にも中学校があるのですが、注意して見ているとタバコを吸う生徒は結構目に付きます。先日この学校の近くの雑貨屋で水を買っていたら中学生が「タバコ5本」バラ買いしていましたので驚きましたが、農村部では「タバコ」のバラ買いは良く見ますが、大理古城でバラ売りしているとは思いもしませんでした。タバコを買った生徒は、確か5本で、3元払っていた様に思います。

5月31日は第27回の「世界ノースモークデイ」との事ですが、中国でも学校周辺の雑貨屋等ではタバコを売らないように規制するべきとの声や中国ではタバコの値段が余り安いので、タバコにもっと税金をかけるべきとの声もある様です。中国中央TVの報道に拠れば、中国の平均的なタバコの値段は一箱0.8ドルとの事で、アメリカ、日本等のタバコの値段と比べると安すぎるのでもっと税金をかけるべきとも報じていました。また、タバコの健康被害についても青少年に広く教育するべきとの声もある様です。大理古城で、買う事が出来る一番安いタバコは、一箱、2.5元との事です。

ある調査に拠れば、中国では喫煙が原因に拠ると思われる死亡者は年間120万人から140万人に上ると見られ、喫煙率を下げる努力をしなければ2050年には喫煙に拠ると見られる死亡者は年間300万人に達し、死亡原因の第三位になるだろうとも予測しています。

雲南省産のタバコは俗に「雲煙」とも呼ばれ、中国でも大変有名です。私も1989年に雲南省昆明で語学留学していた経験があるのですが、矢張り以前語学留学していた河南省鄭州市に住む中国人の知人を、昆明から戻り尋ねた際に「どうして雲煙を買ってこなかったのか?」と咎められた経験があります。その頃は今とは違って鄭州等でもかの有名な雲南省産の「雲煙」は、ナカナカ手に入らなかったのです。また、同じ頃雲南省で他所の省から来ている行商人から雲南省から地元へ戻る際には、必ず「雲煙」を大量に仕入れ戻ると話していたのを覚えています。その人は「雲煙は、よく売れるし、とてもいい商になる」とも話していた記憶があります。

最近感じるのは、中国では若い女性の喫煙者が増えているのではないかと云う事です。私が今滞在中の大理は、若い旅行者が大変に多いのですが、喫茶店やレストラン等で喫煙する若い女性が目に付きます。若い女性の間では、喫煙が一種の「流行」になっているような感じがしなくもありません。

 

 

 



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