中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

ルーブル美術館で偽造チケット見つかる

2013年09月15日 | 中国事情

9月14日付の環球網(電子版)等に拠ると、先月8月12日に、ルーブル美術館の一人の係員が中国人ツアー客が偽造した入場券で、入場しようとしたのを発見したとの事。8月12日に見つかった偽造した入場券は、紙質も悪く、印刷も粗悪な為、入場券の手触り、感触ですぐ偽造したチケットと係員が見破ったそうです。無論この事件は、関係者にもすぐ報告され、関係当局が関係者を調べたものの「何も知らない、何も分らない」と言う事で、その時は終わりになったそうです。

8月14日には、また係員が偽造された入場券を、数枚発見したそうですが、8月12日に見つかった物と比べ、より本物に近い物になっていたそうです。また、美術館側は、14日の偽造入場券の事件を司法当局に届け出たとの事。8月19日には、やはり二人の中国人が偽造した入場券で入場しようとして警戒していた係員に発見されたそうで、その二人の中国人が偽造した入場券を買った場所(パリ市内14区)を捜査したものの、犯人は既に逃亡した後だったとの事。

8月末には、ベルギーの税関が中国から送られてきた郵便物の中から3600枚の偽造したルーブル美術館の入場券を発見したとフランスの関係当局へ通知して来たそうです。このためフランスの司法当局も今回の偽造入場券の問題を重視し、パリ市の検察院が8月22日から全面的な捜査に乗り出したそうです。しかし、今の段階では誰が、何者が入場券を偽造したかは不明の事。フランスのある新聞は、今の所、誰が入場券を偽造したかは不明だが、旅行会社と何らかの関係があると思われるという報道をしているとの事。

フランスのメディア関係者が「環球網」の記者に語った話では、世界的にも有名なパリのルーブル美術館で偽造した入場券が見つかったのは、何せ今回が初めての事だそうで、それだけにフランスでは多くのメディアが、この事件を取り上げ、大きく報道していると語ったそうです。また、この人は中国人だけが偽造した入場券を使用したかどうかは今のところ、不明だとも語ったそうです。

9月13日付の国際在線(電子版)でも、この問題を大きく取り上げていますが、ルーブル美術館の入場券には、12ユーロー、13ユーロー、16ユーローの三種類が在るそうです。(一ユーローは約8元)中国人が買う入場券は16ユーローの物が一般的との事ですが、ヨーロッパに旅行に行く事が出来るような中国人にとっては、16ユーローの入場券は高くはないだろうにとしています。また、この様な事件で中国人の印象が良くなくなる事は誠に遺憾だとも述べています。

私が今滞在中の大理の有名な大理崇聖寺三塔等の入場券も120元位ですが、中国国内有名な観光地では100元から200元位の入場料は極当たり前のことですから、約130元のパリのルーブル美術館の入場料は、確かに海外を旅行するような中国人にとっては高いとは言えないように思います。



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