中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城の個人書店

2013年12月30日 | 雲南省

大理古城の人民路に海豚阿徳書店と云う本屋があります。2年程前に人民路に新しく出来た個人経営の本屋さんです。何でも大理が大変に気に入り、以前の仕事を辞めて、一家でここ大理古城に引越して来て、本屋兼喫茶店を開店したとの事です。

私もこの本屋を知ってからは、この本屋を覗くのが楽しみの一つとなっています。最近は滅多に本を買う事も無いのですが、それでも、たまに本を買う時には、極力この本屋で買う事にしています。また、時々この本屋の二階でお茶を飲みながら二階にある本を眺めるのも、私の密やかな楽しみでもあります。

「新周刊」と云う週刊誌がありますが、11月1日発行のこの「新周刊」は大理を特集しています。それで私もツイツイ15元を出して、この週刊誌を買いました。この週刊誌の特集記事の中で、私が時々覗く、この海豚阿徳書店の主人が取材に応じています。

その記事に拠れば、人民路で本屋を開店した祭には、一年間の店舗の借り賃は、3万元足らずだったそうですが、現在では店舗の年間の借り賃は10万元近く迄高騰したそうです。また、大家の親戚が一棟の小さな家を23万元で不動産業者に売却したそうですが、その不動産業者は資金に困り、止む無く去年初めに30万元で手放したそうですが、その物件は今では何と170万元の値が付いているそうです。

この様に大理市特に大理古城の不動産価格の高騰している事が原因で、中でも大理古城の人民路沿いの店舗の借り賃も、元々は年間数万元だった物が,今では軒並み数十万元迄に高騰したとの事です。それで、今後店舗の契約更新の時期に、借り賃が幾らになるか大変に気掛かりとの事です。店舗の借り賃が高騰した場合には、そもそも今後も人民路で本屋を経営して行く事が出来るか心配だと記事の中で述べています。

以前このブログでも触れた事もありますが個人経営の書店は利益も少ない上、最近はネット販売等の影響もあり経営が非常に厳しいようです。そういう経営環境の中で店舗の借り賃が高騰すると一層経営を維持して行くのは厳しいようです。

人民路で新しく飲食店やみやげ物店等を開く人は多いのですが、本屋となるとこの本屋以外には一軒だけです。その本屋もこれ以上店舗の借り賃が値上がりしたら経営はとても厳しいとの事です。

海豚阿徳書店に並べてある本は、全て店主夫婦が選りすぐった本との事ですので、私もどんな本が並ぶかが楽しみ時々覗くのですが、確かにいい本が並んでいると思います。経営者のセンスの良さを感じる事もしばしばです。なんとか経営が続いて欲しいと思いますが、今後どうなるか少し心配です。

人民路にある海豚阿徳書店。夫婦で経営している小さな書店です。二階では珈琲も飲めます。

 

 

店内の本は全て自分で選んだ本との事です。日本の翻訳本も多いです。黒澤明、森山大道の本も置いてあります。珍しい所では藤木TDCの本も

 

雲南省関係のコーナーもあり。

 

二階は喫茶店になっています。二階にある本は、主に寄贈品との事で自由に読む事が出来ます。

 

 

 

 

 



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