人民網（電子版）に拠れば、外交部のスポークスマンは30日に行われた記者会見の祭に「このような指導者（注：安部）を、中国人民は歓迎しない、中国の指導者も同じように彼と対話をしない」と述べた事が中国では、かなり大きく報道されています。
中国中央TVでも、このニュースは夜7時からの全国ネットの「新聞聯報」初め、夜のニュース番組でも繰り返し放送されていました。元々中国中央TVの記者がした質問に、外交部のスポークマン答えた中で、このような発言が出たようです。
中国中央TVのある記者が、外交部の記者会見の席上で、「中国側が中国人民は安部を歓迎しないと述べた事は、中国側は今後全面的に日本側との指導者レベルの接触をしないと言う事か、また、安部が中国に来る事を許可しないという事も含まれるのか？」と質問した事に対して外交部のスポークスマンが「このような指導者を中国人民は歓迎しないし、中国の指導者も彼と対話をする事はありえない」と答えたようです。
また、同じ記者が、「中国側は日本との往来や協力も全面的に禁止するのか、特に民間の往来も？」と質問した事に対しては、「安部の靖国参拝は日中両国の往来と協力に大きな障害をもたらした、日中関係が今日このように厳しい局面に陥ったのは安部がその咎を負うべきである」「我々は日本国に存在する良識と平和を愛し、友好を重んじる人々と、今後も歴史を鏡として未来に向かうと云う精神に基づき、また、中日間の四つの政治文書の基礎の上に共同で歴史の正義を守り、日中関係の大局も維持したい」と述べたようです。
人民網（電子版）、新京報（電子版）、鳳凰網（電子版）等の主な新聞でも、この記者会見の内容については報じています。中国中央TVの4チャンネルでは、来年秋北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議での中日首脳会談の可能性についてゲストを交えて議論もされていましたが、直接中国の人々に靖国参拝を説明したいと云う首相の望みは叶いそうもなさそうです。
