中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南昭通市の地震の死者は398人に

2014年08月05日 | 雲南省

雲南網(電子版)等に拠ると、8月4日14時の時点で、今回の地震での死者は398名に達したとの事です。また、行方不明は3名、負傷者は1801名にも上るとの事です。倒壊家屋は、2.22万戸に及び、被災者は約100万人に上るそうです。

騰迅新聞(電子版)等に拠れば、多くのネットユーザーから今回の雲南省魯甸地震で、死者等の被害の数字が大きいのは何故かと云う疑問が起きている様です。今回の地震での被害が大きかった理由として、今回の地震は、震度がマグニチュード6.5と大きかった事、地震の深度が12キロと大変浅かった事、人口密集地で地震が起きた事、被災地では耐震性のある建物が少なかった事等が挙げられるとの事です。

マグニチュード6.5の地震は、雲南省では2000年以来14年ぶりに起きた大地震だったそうです。また、2004年8月には、今回とほぼ同じ地域で震度5.6の地震も起きたそうですが、雲南省では、2004年から現在までに、震度3以上の地震は1542回起きたそうで、震度6以上の地震も3回発生したとの事。

今回の地震で最も被害の大きかった魯甸県竜頭山鎮の人口密度は、一平方キロメートル当り265名で、雲南省の一平方キロメートル当り平均密度117名と比べて人口密度が大変高く、これも被害が大きかった理由の一つに上げられると思われるとの事です。

昭通市魯甸県は、昭通市にある11の国家級貧困県の内の一つで、経済発展のレベルも低いので、耐震構造を備えた家屋は少ない上、昔ながらの「土房」やレンガ造りの家屋が多かったので被害が多かったのではないかとも報道されています。また、中国の農村部等では良く見かけられる光景ですが、自分で家を建てる人も多く、それも被害を多くしたのではないかとも述べています。

雲南省等で良く見かける「土房」と呼ばれる家屋。こう云う建物が多かったので今回の地震での被害も多かったようです。騰迅網より

 

電子版で某新聞が、今回の地震で小学校が倒壊、生徒が犠牲かとにおわせる記事を載せていますが、今中国全土で、小中高大学とも全て休み中なので、どうなのかと思います。また、中国の小中高等は自由に校舎内には入れない場合が多く、ここ大理古城の小中高は門や塀もあり、校内には自由には入れません。云わば、以前の四川大地震からの連想で、学校が倒壊、生徒が犠牲と想像したのかも知れませんが、こう云う書き方はどうなのかと感じます。



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