中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省魯甸県の地震での死者は615名、行方不明114名

2014年08月08日 | 雲南省

中国新聞網(電子版)等に拠れば、8月7日の時点で、8月3日に発生した雲南省魯甸県を震源とする今回の地震での死者は615名に達し、行方不明者も114名に上るとの事です。また、負傷者は、3143名に達し、約23万人が緊急避難しており、倒壊家屋は2万5800戸(約8万間)に上るとの事です。

新華網(電子版)等に拠れば、たった二日間に死者の数が205名と大幅に増えて、死者の数が615名に達したのは、被害が集中した震源地魯甸県の地形に拠るところが大きいとの事です。魯甸県に属する辺鄙な村々では、道路や通信網が地震で破壊、寸断され、早い段階では被害状況を充分に把握出来なかったとの事。また、村によっては、今回の地震による土砂崩れで、殆ど埋まると云うような村もあり、被災状況を把握するのに時間がかかったとの事。また、村によっては、海抜が2100から2300メートルと大変高く、村々へと通じる道路も舗装されていない上に、村へ通じる道路も一つしかなく、その道路が今回の地震で寸断されて、被害状況の把握に大幅に時間がかかったとの事です。また、村によっては他所から働きに来ている人も居るので、被害者の確認にも手間取ったとの事。

残念ながら、2006年の統計資料しかないのですが、多くの村は所謂貧困村に属し、村によっては2006年時点では村人の平均年収入は、約1200元程度で、高い村でも1700元、一番低い村では900元との事。多くの村人が住む家は、中国語で「土房」と呼ばれる日干し煉瓦や木で作られた家が多く、耐震性に乏しく、それも被害が大きかった一因との事です。

8月7日の時点で、行方不明者が114名も居るとの事ですので、今後死者の数は更に増えそうです。

 

村へ通じる道路も、このように大変に狭い上に、その道路が地震で、いたる所で寸断され情報の収集に手間取ったとの事。新聞網HPより

 

 



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