中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

またも石扉豆腐の話

2017年05月15日 | 雲南省

何でも、2000年頃日本のBSのある番組の中で、この石扉豆腐の事は取り上げられたとの事です。やはり、その番組の中では、ニガリを使わないで、井戸水で出来る不思議な豆腐として石扉豆腐は紹介されたとの事です。BSのどの番組で放送されたのか分かりませんが、私としても是非ともその番組を見てみたいと思います。

出来立ての石扉豆腐。これを八等分して石扉の市場や街頭では売られています。水分は殆どありません。


八等分すると、この様な大きさになります。この様な形は石扉豆腐独特の物で他では見ることは出来ません。網目が付いているのも大きな特徴の一つです。石扉県では、この様にして売られています。一切れ2元。

 

石扉県の農貿市場で売られていたオカラと石扉豆腐。

 

 

出来立ての真っ白な豆腐も、自然乾燥させるとこの様に次第に色が変化して来ます。

 

 どの位時間が経つとこの様な色になるか分かりませんが、かなり時間が経っている気がします。この様な事が出来るのも雲南ならではの感じがします。雲南省は乾燥している事もあり、この様な芸当が出来るのかも知れません。

 


当然私も石扉豆腐を買ったのですが、その土産に買った豆腐を自然乾燥させ、2 3日経つとこの様な色になります。焼かないで食べて見たのですが、美味しく特に、傷んでいる様な感じは全くありません。水分を余り含んでいない事、塩が効いている事もあり、腐る様な事は無い様です。

 

 これは、更に6,7日経った物ですが、無論問題なく食べられ、一種の保存食と云えるかも知れません。乾燥させるだけで、これだけ長期に保存が効くのも石扉豆腐の神秘なのかもしれません。雲南省の多くの地域は気候が乾燥している事もあり、牛肉等も風乾と云う方法で、長期に保存出来ます。風乾は、雲南省では保存食を作る方法の一つとなっています。

 

私としても、本物の石扉豆腐を食べたのは初めての事で、また、普通の豆腐と違って石扉豆腐は風乾と云う方法で長期に保存できるとは知らなかったので、土産として少ししか買いませんでしたが、今度石扉県に行ったら沢山買い込んで乾燥石扉豆腐を作ってみたいと思いました。

今回石扉豆腐の産地石扉に行って、改めて石扉豆腐の奥の深さを知りました。また。現地に直接行かない事には、分からない事が実に沢山ある事も改めて知りました。余り人の事を無暗に批判するべきでない事は、分かっていますが石扉豆腐について触れたブログを見ると、明らかに現地の本物の石扉豆腐でない、偽の石扉豆腐の写真を載せている場合も多く見受けられます。


これは一目見て偽の石扉豆腐とわかりますが、本物の石扉豆腐を見た事のない人は、その区別は付かないと思います。形もさる事ながら、水分が如何にも多い感じがしますが、本物の石扉豆腐はこんなに水っぽくない。

 

 これは、かなり本物に近い形をした石扉豆腐ですが、塩が入ってません。正真正銘の石扉豆腐には、塩が入れてあり、ショッパイです。思うに塩を効かせてあるのは、長期保存が出来る様にしている為と思われます。石扉豆腐は、出来立ての豆腐より、何日か日にちが経った物を食べると伴に、石扉豆腐は多くの場合には、焼いて食べます。

 

 石扉豆腐が、十年程前に日本のBSのテレビ番組で取り上げられ、放送されたとの事ですが、番組の中でどの様に石扉豆腐が取り上げられたか大変に興味があります。番組の中では、当然何故塩が入っているかとか、何故石扉豆腐がこの様な独特な形をしているかについての説明も当然あったと思います。若し、機会があれば是非見てみたいと思います。

 



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